さまざまな「漢字の読み間違い」考

思わずプッと吹き出してしまいました。

サッカーの日本代表MF・本田圭祐(32)の「きよきよしい」発言です。

新聞報道によると本田は7月3日、W杯ロシア大会の決勝トーナメント1回戦(対ベルギー戦=日本代表の2-3敗戦)後にテレビの報道番組「NEWS ZERO」(日本テレビ系列)のインタビューを受け「今は・・・何と言うんですかね・・・『きよきよしい』というか・・・」と感想を述べた、という出来事でした。

ン? きよきよしい? まあ、本田が「すがすがしい(清々しい)」という言葉を知っていたか、スポーツ選手にはつきものの、これくらいの言葉は知ってはいたものの「すがすがしい」には別の表記があり「清々しい」は『きよきよしい』と読むのだ、と勘違いしていたのか、そのあたりは分かりませんし、追及するなどの野暮はしません。

が、本田のその後の「お恥ずかしい。漢字が苦手で・・・。でも、もう、しっかり覚えました」という間違いを認めるコメントが、潔くて清々しい、間違いは愛嬌、という受け止め方をされ、むしろ「本田さん、あの顔でカワユイ」と別の人気が生まれて来てしまいました。

私が、プッと吹き出した、のも、そんなニュアンスが含まれていました。

思わずプッと吹き出してしまいました。

こちらのニュアンスには「カワユイ」などはなく、おいおい、何とかしてくれよ、という、無知というか、常識の欠如というか、そうしたものに対する糾弾が含まれました。

政治家連中の、特に麻生太郎・元首相(現・財務相)の漢字読み間違いは、呆気(あっけ)に取られてしまうところがありますね。

皆さんもまだ、記憶に新しいことと思います。

首相時代の2008年、自然災害に触れて「こうした『ミゾーユー』の・・・」と、あの渋い顔でカワユクなく発言したのです。

常に辞書を片手に・・・くらいはしてほしい

〈未曽有〉=「いまだかつて起こったことがないこと。稀有(けう)」(広辞苑)

その「未曽有」を『みぞう』と読むことくらいは、政治に携わっている人であれば、間違ってもらいたくないですよね。

このほかにも「順風満帆(じゅんぷうまんぱん)」を『じゅんぷうまんぽ』と読んだり、また、これはちょっと、と首を傾げてしまったのが「踏襲(とうしゅう)」を『ふしゅう』とやってしまったことでした。

もっとも、他人を責めてばかりはいられません。

私自身、新聞記者という漢字や文字には神経を遣う仕事に長年、就いていながら、恥ずかしながら数年前まで麻生元首相同様に「順風満帆」を『じゅんぷうまんぽ』と読んでいたのです。

この勘違いを長い間、続けていて、間違いを知ったのは他人の指摘によるものでしたが、そのときはやはり、赤面ものでした。

・・・で、どうしてこのテの間違いが起きるのかを考察? してみると、間違いの始まりは、幼いころに覚えてしまった無知を原因とする間違いから、であり、それが当たり前として身についてしまっていることから起きているのですね。

つまり「順風満帆」に関して言うなら〈帆(ほ)〉は、広辞苑の〈「ほ」(帆)〉の項に「帆柱に張り上げ風をふくませて船を進ませる船具」とあり、この〈帆〉を『はん』と読むには〈「はん」(帆)〉の項を引かなければならず、幼年時のこと、帆=はん、の読み方もあることを知らなければ、まして『はん』が『ぱん』になることも知らなければ『じゅんぷうまんぽ』となってしまうわけですね。

・・・と、これは言い訳ですが、大人になっても、この間違いに気が付かないのは、恥ずかしいことです。

政治家に多い漢字の読み間違いには、安倍晋三首相が答弁の中で「・・・『でんでん』と言ったことが指摘されたことがありました。

ちょっとびっくりしてしまいますね。『でんでん』・・・違うでしょ。『云々(うんぬん)』でしょ、という指摘です。

まあ、漢字の読み違いというものは、愛嬌にもなり、また、教養のなさ、にもなり、間違えた人の人柄によって受け止め方も様々に変わります。

政治家の漢字読み間違えを皮肉った新聞記事が、漢字の使い方を間違っていた、などという笑えない出来事もあり、まあ、最近はペーパーレスの時代、紙に字を書く機会が少なくなっており、漢字も変換機能によって他力本願で読み書きが出来てしまいます。

こういう便利な時代だからこそ、辞書を常に手元に置いておくくらいの努力は必要なのかもしれませんね。

そう言えば7月7日は「七夕祭り」でしたね。

では一句-。

「政治家は 常に片手に 辞書を持て」

これを短冊に託しておきましょうかね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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