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一難去って~厳しい再生の道

数々の不祥事が明るみに出て社会をにぎわせていた日本ボクシング連盟・山根明会長(78)が8月8日正午過ぎ、大阪市内で辞任を表明しました。

参考までに-。

「日本ボクシング連盟(JABF)」は、日本国内のアマチュアボクシング競技を統括する団体。山根明氏は2011年4月、会長に就任。翌2012年10月から終身会長に就いています。

記者たちを集めて行われた辞任表明は、しかし、質疑応答のある記者会見ではなく、立ったまま、一方的に“声明発表”という形でその旨を発表しただけ。要した時間はわずか3分弱程度のものでした。

声明発表で語られた「辞任する」には「何を」が抜けており、会長職(終身会長職)なのか、理事職なのか、あるいはその両方ともなのか、がハッキリせず、そのあたりが“いかにも・・・”といった、いい加減さが感じられる辞任表明でした。

が、そうしたこととは別に、この問題がこれで終わったわけではなく、傷つけられたものをこれからどう治療していくか、という立て直しのほうに重きを置き、多くの時間が割かれなければならないことでしょう。

まさに噴出したという形で次々に明らかにされていった、一人の権力者による専横が巻き起こした数々の不正疑惑でしたが、私が許し難いと思うことは、やはり、試合における〈不正判定〉の問題です。

テレビの情報番組で再三、画像が流されたものに2016年(平28)に開催された「いわて国体」での成年男子バンタム級1回戦の試合がありました。

選手たちを傷つけた責任は重い

岩手県の選手が相手の奈良県の選手に2度のダウンを与え、試合後、勝利を確信して片手を挙げましたが、レフェリーが手を挙げたのは、奈良県選手のほうでした。

この結果に対しては、確かに山根会長が言い訳したように、アマの試合でのダウンは、プロの試合のようにそれほど重きを置かず、、クリーンヒットの中の一つとしてジャッジするだけ、ではあるでしょうが、それも程度問題だし、最も許し難きは、そこに至る“根回し”です。

山根会長が以前、奈良県連盟の会長を務めていたことで、暗黙の了解事項として存在していたこの「奈良判定」は、関係者の裏付ける言葉、生々しい肉声データなどで次第に事実関係が明らかになっていきます。

とともに大学のボクシング界でも、山根会長が芦屋大学のボクシング部設立に尽力したことから、芦屋大学の選手が有利な判定が下されることなどが証言されました。

これらの不正によって一番傷つくのは選手でしょう。

辛い練習の日々からやっと、ここまで辿り着いたのに何なんだ! 失望のあまりグローブを吊るした選手だっていたことでしょう。輪をかける山根会長の反社会勢力との交際・・・。

本当に傷つくのは選手たちですよ。青少年たちですよ。彼らを失望させ、ボクシングというスポーツを誤解させた責任をしっかりと取れる人はいるのですか?

「日本ボクシングを再興する会」が投げつけた告発騒動は、一つの区切りに至りましたが、次に控える再生への道は、口で言うほど簡単ではなく厳しいことと思います。

しかし、その厳しさを受け止め、乗り越えなければ、それこそ日本のボクシング界は沈んでしまうでしょう。

来たるべき2020年東京五輪でのボクシング競技は、判定問題を含むさまざまな問題点が明るみに出ていることから、除外の方向に向かう可能性も出ているのですから・・・。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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