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信頼関係を築くことの難しさ

米男子プロゴルフツアーは目下、今季メジャー第4戦(最終戦)となる「全米プロ選手権」(米ミズーリ州=ベルリーブCC)の熱戦を繰り広げています。
(大会はゴルフ専門チャンネル「ゴルフネットワーク」が生中継)

第2日(8月10日=日本時間同11日)は、松山英樹(26=LEXUS)が10番を終えた段階で雷雨により中断。待機後、サスペンデッドとなり、翌日に持ち越されました。

第3日(8月11日=日本時間同12日)は、第2ラウンドの残りと第3ラウンドが行われ、松山にとっては、決勝ラウンドに進出できれば「計26ホール」の長丁場となります。

ちなみに首位から4打差の16位で第2日をスタートした松山は、10番まで3バーディー、2ボギーで回っており、8番(パー5)では2オンの後、約15メートルを2パットで沈め、あわやイーグルのバーディーを勝ち取っています。

第2日の10番までのデータでは、パー3の2ホールを除く8ホールでフェアウエーを外したのが2回だけとショットに安定感が戻っており、メジャー最後の戦いで上位戦線に殴り込んでもらいたいと思いますね。

・・・ところでゴルフファンの皆さんは気がついていましたか。大会を中継するテレビの画面を通してですから、分かりにくいとは思いますが、松山のバッグを担(かつ)ぐ顔が、いつもの新藤大典氏(38)ではないことを、です。

実は「全英オープン」(7月19日~22日、英スコットランド=カーヌスティ・リンクス)の前週に開催された欧州ツアー「スコティッシュ・オープン」(英スコットランド=ガレインGC)で、新しいキャディーの杉沢伸章氏(43)を起用しており、松山は「深い理由はない。気分転換ですね。欧州での2試合限定で様子を見てみたい」と話しました。

その“2試合限定”が伸びて杉沢氏とは“3試合目”に入っています。松山本人に理由を聞く機会もなく、よく分かりませんが、キャディーとプレーヤーの間で最も大事なのは“信頼関係”でしょうし、エースキャディーの新藤氏とそのあたりが損なわれたりしたらちょっと心配ですね。

まったくの余談、笑い話ですが、実は私、キャディーをした経験があります。と言っても練習ラウンドでのことでしたが・・・。

随分古い話です。スポニチ本紙のゴルフ担当を命ぜられていたときのこと。ある試合の練習日(水曜日)に“何か(ネタは)ないかな?”と開催コースに顔を出すと、ベテランのYプロが手持ち無沙汰ふうに立っていました。

声をかけると「キャディーがいないんだよ」と言います。当時のツアー界は、今のように専属キャディーを抱えているプロは少なく、ほとんどが開催コースのハウスキャディーを利用していました。

プレーヤーとキャディーの間柄

このとき・・・いやな予感が! やっぱり来ました! 

サトーさん、ちょっと担いでよ、の声が・・・。

エッ! ア~ウ~、断わるわけには・・・行きませんよね。なにせ相手は、ベテランのYプロなのですから。

で、私は重いバッグを肩に緊張感いっぱいにスタートしました。

現在のトーナメントで新藤氏を初めとする専属キャディーたちの仕事、大事な事前チェックは、それこそ微に入り細に渡り、ヤーデージブックを見ながら、打っていい場所、雨の日、風の日によって変わる落とし場所などを頭に叩き込んでいきます。

が、当時の私とYプロの会話-。

オレの場合はね。やっぱり自分の勘とか、オレ流の狙いとかね、ゴルフは経験がすべてだからね。キャディーには、ちょっと迷ったときに聞くくらいのものかな?

そういう職人的プロが多かった時代です。やはり、データを駆使した今のゴルフとは違いますね。

ところが、バッグを担いで歩くだけだった私に、あるホールで第2打を前にYプロが聞いてきました。「さて・・・どう打とうかね」と-。

見たところ、私の目測ではピンまで約200ヤードくらい。グリーン手前にマウンドふうのものがあります。

私が言いました。5Iと6Iを手渡し「マウンドを超えて直接グリーン落とすとオーバーの危険がありますよ。マウンドあたりでワンクッションして転がしかな」(エラそうに・・・ですね~)

プロというのは凄いですね。もちろん練習ラウンドですから失敗してもいい状況にある中、Yプロは、フムフムといってその通りに打ち、ピン下2メートルくらいのチャンスにつけたのでした。

「やるね~。サトーさん。本番でやってみるかい」とYプロ。それはもちろん、慌てふためき、丁重にお断りしましたが、この経験で思ったことは、私が口にした攻め方などは、プロは百も承知だったろうし、その上にさらにいくつかの引き出しがあったと思います。

そんな中でキャディーの意見も尊重して、練習ラウンドだったからでしょうが、その通りにやってみせることが、縁の下の力持ちであるキャディーの喜びにもつながり、日々の信頼関係を強くしていくのではないか、ということでした。

松山の抱える事情は分かりませんが、出来ることなら今季いっぱいは、新藤氏との強力タッグを復活させて終えてもらいたいと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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