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“左対左”~克服のV2戦

厳しい暑さが相変わらず続いていても、プロボクシング界の“夏の陣”は容赦なく行われます。

8月16日(東京・後楽園ホール)に控えるIBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ。同級王者・岩佐亮佑(28=セレス)が臨む2度目の防衛戦です。

相手は同級1位の指名挑戦者TJ・ドヘニー(31=アイルランド)-。

19戦全勝(14KO)と無敗の戦績を誇るサウスポーで周囲からは“楽な相手じゃないな”との声も聞かれ、緊張感に包まれています。

というのも、王者・岩佐の27戦25勝(16KO)2敗の戦績中、2敗はサウスポーに喫したもの。よく知られているのが、2008年8月2日のプロデビュー後、初の黒星となった2011年3月5日の日本バンタム級王者・山中慎介(帝拳=引退、元WBC世界バンタム級王者)への挑戦ですね。

この試合、岩佐は10回TKO負けとなりましたが、同年の年間最高試合に挙げられるほどの激闘になりました。

振り返って岩佐自身、この試合があったから今がある、と実りの多い敗戦としていますが、2015年6月13日のIBF世界バンタム級暫定王座決定戦で敗れたリー・ハスキンス(英国)がサウスポーだったことから、どうやら岩佐は“左対左”が苦手らしい、との声が漏れ始めました。

今回のドヘニー戦、あるいは? の危惧は、このあたりから来ているのでしょうね。

緊張感漂う指名試合

2017年9月13日(大阪府立体育会館)で王者・小國以載(角海老宝石)を下してIBF世界スーパーバンタム級王座を獲得した岩佐は、2018年3月1日(東京・両国国技館)、挑戦者エルネスト・サウロン(フィリピン)を判定で下し初防衛に成功しています。

この試合のメーンがWBC世界バンタム級タイトルマッチ、ルイス・ネリ(メキシコ)と山中慎介(帝拳)の再戦で、ネリの体重超過、試合にならずに敗れた山中の引退表明、と極めて後味の悪さを残したことは周知のことです。

このとき岩佐は、山中に対して「戦いもそうだけどリング外での立ち居振る舞い、人間性を見習うべきだと思います。ボクもああいう男になりたい」と“山中後継”を誓っています。

来日したドヘニーの公開練習を視察した岩佐陣営は、ドヘニーが“ザ・パワー”のニックネームを持つことを知り、もっと大振りで馬力があると思ったけど意外にコンパクト、の印象を持っています。

ドヘニーの、ジリジリと迫り来るだろう圧力を岩佐がどう対応するか、つまり“距離”が一つのポイントとなりそうです。

ちょっと気になったのは、岩佐のキャリアで8月の試合はプロデビュー戦と10戦目の2試合だけ、ということです。

今年の暑さにこだわるようですが、体調維持には十分気をつけて本番に備えてほしいものですね。

ちなみにオーストラリアのシドニーに住み、今回の試合に備えて米国のポストンで練習を積んできたドヘニーは、日本の暑さについて「ポストンと似ている。シドニーも湿度が高いからね。別に気にならない」とたくましいところを見せています。

この気合に負けないように・・・岩佐の健闘を祈ります。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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