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芝居の演技・考

地域の市民文化祭(10月8日開催)で思いもかけず、舞台に立って芝居をすることになってしまった私(いきさつなどは8月24日付&9月2日付の小欄を参照)ですが、私たちの週3回、ほぼ1日置きの稽古は、目下「立ち稽古」に入って5日が経過、次第に熱を帯び始めています。

初期段階での台詞の「読み合わせ」を終え、第二段階となる「立ち稽古」は、舞台を想定した大きな部屋に稽古場を移し、動作を交えて行われます。

台本片手に台詞を読み合う「読み合わせ」の繰り返し、さらに一人になってからも台本の暗記でほぼ、台詞を覚えたかな? と思い上がっていた私は、この「立ち稽古」で一気にゼロの段階に突き落とされてしまいます。

つまり、加わった動きに神経を遣うあまり、覚えたはずの台詞を忘れてしまうのですね。

例えば-。

劇団を主宰する座長のIさんが言いました。

〈(客席に向かって左を向いているとき)右手を動かしてはダメだよ。観ているお客さんは右手がジャマになるだろ。動かすなら向こう側の左手だよ〉

同様に・・・客席にお尻を向けて回るなよ、舞台なんだから小さい動きは見えないぞ、やるなら思い切り、中途半端な動きはダメ・・・といった具合です。

まあ、プロの方たちやアマチュアでも慣れている経験豊富な方々は、こんな決まりごとは先刻承知、当たり前のことと認識していることでしょうが、私などは、言われることすべて初めてのことばかり、なァ~るほど、などと妙に感心しているばかりでそのうち、アレレッ、何だっけと台詞を忘れてしまっているのでした。

現実の動作を芝居に持ち込む難しさ

数ある出番の中、魚屋に扮して包丁を研いでいる場面があります。

研ぎながらの台詞-。

座長の厳しい声が飛びました。

〈オイオイ、どこを見てるんだよ。研ぎながら顔を相手に向けちゃ、指を切っちゃうだろ〉

確かに・・・です。言われてみれば当たり前のこと。実際、芝居ではなく現実であれば、研ぎながら顔を背けて話すなんてことは、危なくてまずしない動作でしょう。

芝居に慣れないというのは、こんなことを自分では気づかず、そこかしこに生んでしまうのですね。

台詞にしても「読み合わせ」のとき、例えば驚く場面での台詞を読むだけで驚かずに口にし、言葉だけで驚くなよ、と随分、叱られ、注意されました。

同様のことが「立ち稽古」でも、動作が加わる分、もっと深刻に迫ってくるのですね。

台詞に“棒読み”がありますが、動作にも“棒立ち”があり、その場面、突っ立っているだけでいいのか? と常に指摘されます。

その指摘はまた、舞台で場面を芝居するのではなく、現実にやっている場面をそのまま、舞台の芝居に持ち込んでくれよ、と言っています。

これはですね~皆さん、どう思いますか?

易しいと思いますか? それとも難しいと思いますか?

それは次第に変わってくるのでしょうが、現段階の私にとっては、結構、難しいことです。

舞台に立って芝居をすることは、台本に書かれたストーリーや台詞を、現実のものとして舞台に持ち込むということで、これをごく自然にやってのけてしまうのが、つまりプロの方々なんでしょうね。

とんでもないものに足を突っ込んでしまったなァ、と次第に腰が引けてしまう弱気の自分を感じる一方、もう後に引けず、コンチクショーめ、やってやろうじゃないか、と開き直る自分も感じ、そんなものが日々、内面を行ったり来たりしています。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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