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増えるドーピング違反に思う

スポーツ各界の禁止薬物使用問題は、なくなりそうで実はなかなかなくならない、厄介な出来事となっています。

プロボクシング界でもこのところ、ドーピング問題が目立ち、最近の出来事として、エッ! と驚かされたのは、WBO世界ミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(英国)の禁止薬物使用問題でした。

9月27日、米スポーツ専門局「ESPN」がこの件を報じ、それによるとサンダースから、8月下旬に受けたボランティア反ドーピング機構(VADA)の検査で興奮剤のオキシロフィールドが検出された、とのことでした。

この件に関しての処分などは、10月8日に協議されると報じられていますが、サンダースは10月20日、米マサチューセッツ州ボストンで防衛戦を予定しており、この試合が出来るのかどうか、あるいは王座剥奪の危機にも立たされるのかどうか、その代償は重いものとなりそうです。

サンダースといえば、WBA世界ミドル級王者・村田諒太(32=帝拳)が、王座挑戦の際に一度は標的とした選手だけに、こういう出来事が明るみに出ると、殴り合うという場で命を懸けて戦っている他の選手に少なからず影響を及ぼし、またボクシング界の評価をも下げてしまい残念ですね。

残念といえば、あのサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)がチェックに引っかかったことも、多くのファンを失望させました。

“世紀の決戦”として昨年9月、WBAスーパー&WBC世界ミドル級王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)との試合が行われ、結果は3者3様の採点で引き分けとなりました。

求められる禁止薬物への関心と知識

決着戦としての再戦は当初、今年5月に予定されましたが、2月の検査でアルバレスから筋肉増強作用がある禁止薬物クレンブテロールが検出され6カ月の資格停止処分を受けました。

それにより、5月の再戦は延期され、処分明けの9月15日(日本時間同16日)に米ネバダ州ラスベガスの「T-モバイル・アリーナ」で行われたことは周知のことです。

その結果は、判定でアルバレスがゴロフキンを下すという衝撃的な結果を生みましたが、処分明けとはいえ、アルバレスの禁止薬物使用疑惑は動かせず、ビッグマッチだからこそクリーンな戦いを、と願うファンにとっては、やりきれなさが残りました。

日本の選手では今年4月18日、尾川堅一(帝拳)が米ネバダ州コミッションから6カ月の資格停止処分を受けました。

尾川は昨年12月9日、ラスベガス(米ネバダ州)で行われたIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦に勝ち、王座を獲得しましたが、試合4日前に抜き打ち的に行われた尿検査で陽性反応を示したことが今年1月に判明。試合は無効となり、王座も剥奪に至りました。

この件に関して帝拳の説明によると、チェックは早朝、まだベッドに入っている時間に本当に抜き打ち的に行われ、尾川はアトピー治療の塗り薬などを常用しており、しかし、言葉の壁もあり、状況を詳しく語ることが出来ないまま、検査が行われたとのことでした。

尾川にしてみれば、まったく“何が起きたのか”といった状況にあり、故意的なものはなかったとはいえ、それが認められるまでには至らなかったそうです。

こうした選手には気の毒な気もしますが、もはや“うっかり”では済まない時期に来ているということで、選手側も細かい知識を身につけ、常に注意を払っていなければならない、ということでしょう。

世界のトップに位置するアスリートたちは、子供たちの憧れでもあり、ああいう選手になりたいという子供たちの対象である限り、自分に厳しくなければならないということなのでしょうね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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