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騒ぐための口実では情けない

この時期(10月31日)が近づくと、昨今の街中は、やたら“オレンジ色”に塗りつぶされるような気がします。

職種を問わず店頭に並ぶ奇妙な顔を持ったオレンジ色のカボチャ群・・・また、店によっては変装? いやいや仮装でしたね、それようのお化けだとか悪魔だとかのお面を揃えたコーナーも設けてあったりして、この頃の10月下旬は、どこか日本の風習らしからぬ光景に包まれます。

10月中旬。とある呑み処-。

カウンターで焼酎のお湯割りをグビリ、あるいはチビリとやっているオジさん連中が口を開きました。

〈あのハロウィーンとやらだけどね。ちょっとおかしくないかね。行事の元々を考えれば、日本人が入り込む余地などないものだろ。それなのに・・・皆、意味わかってやっているんかい〉

苦虫を噛みつぶしたような顔で語るオジさんの言い分は分かります。

「ハロウィーン(Halloween)」の元々をたどれば、資料には、古代ケルト民族の、秋の収穫を祝い、悪霊を追い出す、という行事、とあり、また〈ケルト民族〉は「インド・ヨーロッパ語族に属し、5世紀ごろまでアルプス以北のヨーロッパの大部分とバルカンまで広く居住した民族」(広辞苑)であり、この民族と日本人の接点は、どこにあるのか。また行事にしても、悪霊などはいかにもヨーロッパ的であり、日本人が似合うのはせいぜい、福は内、鬼は外、くらいがいいことろだろう、ということに落ち着きます。

ある一般紙の朝刊がここに着目し「ハロウィーンの受け止め方」についての記事を掲載していました。

日本人がハロウィーンを楽しむことに賛成か反対か〉という設問に対して、10代の8割が賛成とし、60代の6割が反対とした、とありました。

日本に根付き始めたハロウィーンの狂騒

調査の結果は正直なもの。60代以上のオジさんたちは、収穫などの収の字にも縁のない若い連中がなぜ騒ぐんだい、と胸中、日本に根付きつつあるハロウィーンの騒ぎを苦々しく思っているわけですね。

始まりは、クリスマスだとかバレンタイン・デーなどの商戦から、でしょう。

日本には当初、ほとんど縁のなかったハロウィーンにちなんだイベントを東京ディズニーランドが1990年の後半に持ち込み「ディズニー・ハッピー・ハロウィーン」として開催しました。それをきっかけに機を見るに敏な菓子メーカーなどが次々に商戦を仕掛け、その流れを経て、定着しつつある今、に至っているのでしょう。

行事の一つにある「トリック・オア・トリート(Trick or Treet)」は、農民たちが秋の収穫を祝うための祭りを開催するために頭を下げて食料をもらって歩いたことをいうのだそうですが、今の子供たちが傍若無人にお菓子をくれないとイタズラするぞ、と叫んでお菓子をねだって歩くのは、どうなんだろうねェ、と思います。

やるなら、まだ若いだろうママさんたちは、本来の由来をしっかりと子供たちに教えてあげてから、やってもらいたいと思いますね。

今やメッカとなった川崎市(神奈川県)で開催される国内最大級のイベント「カワサキ・ハロウィン」や東京・渋谷のJR渋谷駅周辺、六本木などに集結する仮装集団などなど・・・。

それらはもう、本来の意味など関係なく、仲間たちと騒ぎ合うための場と化しています。それはそれで別に問題はないかもしれませんが、そこには混乱を懸念する警備の警察官も多数、出動します。

ただ大騒ぎするだけの口実をハロウィーンに求めているのだとしたら、警察官たちが胸中にしまっているだろう、ハロウィーンなんかで騒ぐなよ、のボヤキも聞こえてきそうでちょっと、情けない感じもしますね。

ハロウィーン商戦によって、この行事を日本に根付かせ、経済効果を図ることも結構ですが、できることなら、本来の意味合いから大きく脱線しないことを願うばかりです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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