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リベンジ~“既成”打破の闘魂

「リベンジ」などという言葉で自らを鼓舞するところにいかにも“今ふう”を感じます。

〈リベンジ(revenge)〉=復讐。仕返し。スポーツでは一度敗れた相手に勝ち「借りを返す」「雪辱する」などの意味に使われる。

熱戦を展開中の米女子ゴルフ協会公式戦「TOTOジャパンクラシック」(滋賀・大津市=瀬田GC北コース)で健闘中の畑岡奈紗(19=森ビル)です。

第1日(11月2日)、柳簫然=ユ・ソヨン=(28=韓国)らと同組でラウンドした畑岡は、柳が7アンダーで単独トップに立ったのに対し、負けじと6アンダーで1打差の2位につけました。

畑岡にとって柳は負けられない相手です。今年9月の「日本女子オープン」(千葉CC野田コース)で3連覇を狙った畑岡は最終日、トップの柳に一時は追いつき、並びながら、最後は引き離され、3打差の通算12アンダーで2位に甘んじました。

・・・で、今大会は畑岡にとって柳へのリベンジマッチ-。

取材に当たっているスポニチ本紙の担当記者は、第1日を好スコアで終えた畑岡の「“リベンジ”という意味であと2日が大事」という〈人へのリベンジ〉に燃えるコメントを報じていました。

こうした出来事に接してつくづく思ったことは、フ~ン、女子のゴルフにもついにリベンジという言葉が進出してきたか、ということでした。

私が1980年代の前半、スポニチ本紙のゴルフ担当記者として毎週、男女のツアーに帯同していたころ、当時の女子ツアー界は、樋口久子(現・JLPGA相談役)、岡本綾子、森口祐子ら強豪プロが激しく競り合っていましたが、彼女たちはそろって「人」を口にしませんでした。

“打倒・人”意識も大事な要素に

最終日を前に小差で優勝を競り合う、例えば岡本綾子への質問。

-競りかける○○プロへの対策は?

岡本「人は相手にしません。ゴルフはやはり、自然との闘い。最終日のコースコンディションとの闘い、そして自分との闘い、かな」

もちろん、口で言うほど人を意識していないとは思いませんが、優先順位は人ではないのでしょうね。それが優勝争い、自分とのメンタルとの闘いになるゴルフというゲームの本質なのでしょう。

その意味で時代は変わったのでしょう。畑岡を中心とする台頭著しいゴールデンエイジは、そうしたむき出しの闘志で“既成”を打ち砕こうとしているのかもしれません。

ところで・・・リベンジという言葉は、畑岡が普通に口にするように今、メジャー化されてスポーツに限らず、さまざまな場面で登場していますが、日本でリベンジという言葉が最初に出てきたのは、私の知る範囲では、あの一世を風靡した立ち技打撃系格闘技「K-1」の世界からではなかったか、と思います。

1993年(平5)4月に発足して2年目の1994年9月、K-1は「REVENGE」と銘打った大会を横浜アリーナ(神奈川)で開催しました。

それより前の同年4月に行われた「グランプリ」で優勝候補の一角に挙げられていたアンディ・フグ(スイス=故人)がパトリック・スミス(米国)に秒殺される番狂わせがあり、9月の「REVENGE」は、フグのために開かれた大会のようなものでした。

ここでフグはもちろん、スミスをひざ蹴り一撃、お返しの秒殺劇で倒し、借りを返して雪辱を果たしました。

余談になりますが、リベンジという言葉を格闘技界から引っ張り出して一般に認知させたのは、プロ野球の当時西武ライオンズ投手・松坂大輔だったと言われています。

さて・・・この大舞台で畑岡のリベンジなるか! 打倒・柳を果たし、さらに優勝でもしようものなら、USLPGAツアー界にも「リベンジ劇」が広まるかもしれませんね。

そうなるとプロの試合は、より一層、迫力が増し、面白さが加わろうというものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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