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「兄も僕も足並みをそろえて・・・」

恒例となっている年末のプロボクシング興行がほぼ固まりました。

12月30日(東京・大田区総合体育館)にトリプル世界戦、12月31日(マカオ・ウィンパレス)にトリプル世界戦。今年も内外計6試合の世界戦が行われ「これが終わらないと正月が来ない」というボクシング・ファンを楽しませることになりました。

引退から電撃復帰した元3階級制覇王者・井岡一翔(29=SANKYO)の4階級制覇への挑戦(12月31日)や米国で王座奪取したWBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪(27=伴流)の凱旋初防衛戦(12月30日)など見どころが多い中、やはり、見逃せないのが井上拓真(22=大橋)のWBC世界バンタム級暫定王座への挑戦でしょう。

「兄は兄、僕は僕ですから」-。

どこかで聞いたことがありますか? この台詞は、内田康夫氏(故人=今年3月に死去)原作「浅見光彦シリーズ」のテレビドラマ版で兄・陽一郎が警察庁刑事局長であることが判明した後、僕こと弟のルポライター・光彦がつぶやく言葉です。

事件現場に出没し、ムムッ、怪しい存在! と光彦を問い詰め、いじめていた警察関係者たちが、偉すぎる兄の存在を知り一転、平身低頭する場面は、笑いを誘うこのドラマの見せ場の一つですが、果たしてこちらの弟・拓真は・・・。

活躍する兄・井上尚弥(25=大橋)の後を追って幼年時からボクシングを始めた拓真は、神奈川県立綾瀬西高3年時にプロボクサーに転向。2103年12月のプロデビュー戦から5戦目(2015年7月6日)に東洋太平洋(OPBF)スーパーフライ級王座を獲得しています。

兄に続くか~“モンスター”弟の挑戦

今回の王座挑戦は、今年9月のWBC世界バンタム級王座挑戦者決定戦に勝利(判定=対マーク・ジョン・ヤップ戦)したことで実現しました。

現在、空位のWBC世界バンタム級王座は、1位のノルディ・ウーパーリ(フランス)と3位のルーシー・ウォーレン(米国)が王座決定戦を行うことになっていますが、両陣営の交渉が難航しているようで、JBC(日本ボクシングコミッション)関係者によると、年内に対戦が実現しなかった場合、ベッチCPフレッシユマート(タイ)vs井上拓真のWBC世界バンタム級暫定王座決定戦が正規王座決定戦に変更される可能性もあるとのことでした。

拓真は2016年12月に一度、世界王座挑戦のチャンスをつかんでいますが、大事なところで右拳を骨折、無念の中止を余儀なくされています。

2年間の悔しさを今度こそぶつけて頂点に立ちたいものですね。

ところで「兄は兄、僕は僕」に戻りますが、WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)の初戦(準々決勝戦)を開始早々の70秒KOで勝利した尚弥は、来春頃が予想される準決勝戦に向けて満を持しています。

準決勝戦の対戦相手は、IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)に決まっています。

一方、WBO世界バンタム級王者のゾラニ・テテ(南アフリカ)も準決勝戦に進出しており、両者が決勝戦でぶつかり、尚弥が勝利して優勝すれば、WBA、IBF、WBOの3団体を統一することになります。

偉大過ぎる兄・・・。

であっても、井上家の野望である4団体のバンタム級制覇に向かうためには、拓真も「兄は兄、僕は僕」などと言っていられません。まあ「兄も僕も足並みをそろえて・・・」といったところでしょうね。

平成最後の年末興行で拓真が輝くか楽しみです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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