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役目を終える“長寿”のポケベル

何とも懐かしい通信ツールでしたね。

かつて随分とお世話になった「ポケットベル(ポケベル)」です。

モバイル通信機器の「PHS」が世に出た1995年(平7)年以前、ポケベルは常にベルトの斜め横につけられていた必携品でした。

そのポケベルが来年9月末でサービスを停止することがこのほど報じられました。携帯電話の普及によって契約者が減少していることがその理由-。

仕方がない、というか、これも時代の変化に伴う淘汰なのでしょうね。

国内にポケベルが登場したのは1968年(昭43)でした。

私がスポニチ本紙に入社したのが1969年。1年間の研修期間を経て1970年春、運動部の記者に配属されました。

新聞社の外勤記者は、社内にいたのでは仕事になりません。今日は何もないから・・・と社内でボケーッとしていようものなら、その日の当番デスク(部次長)や先輩記者から、何もないところから何かを出せ! それがお前の仕事だ! と尻を叩かれ、新人の駆け出し記者は外に追いやられます。

それはそれで、いい面と悪い面があり、いい面を言うなら、外に出てしまえば当時、こちらから連絡しなければ、つかまることなく、結構、自由が得られました。

悪い面? を言うなら、それを見越してデスクは、密な報告を怠るな、とクギを刺し、連絡をサボり、しかも、連絡したときに、何もない、などと言おうものなら、厳しいお叱りを受け、バッキャロ~め! となったものでした。

まあ、外を回っている記者を社内のデスクがつかまえるには、記者からの連絡を待つしかない、という、ある意味、受け身のデスクに対して記者優位、の良き時代であったとも思います。

新聞記者のリズムを変えました

その構図が崩れたのがポケベルの使用でした。

私は、いつからそれを携帯し始めたのか記憶が定かではないのですが、ある日、これを持っていてくれ、と上司に言われ、ポケベルを身につけるようになりました。

そのときから外勤記者の、いや私だけではなく、他社のポケベルを携帯している外勤記者たちも、リズムが大きく変わります。

電車に乗ろうとしているとき、乗っているとき、あるいは記者会見のさなかにも、ときを選ばず、あの電子音、ピーピーの呼び出し音が鳴ります。

鳴れば即、連絡、が決まりごとであり、公衆電話に吹っ飛んで行きます。だから公衆電話が設置されている場所をまず、把握しておくことも、外勤記者の大事な役目でもありました。

のちに普及するPCやデジカメ、携帯電話は、新聞づくりにおいて革命的とも言われましたが、それに比べれば、確かにこの時代、ノンビリしていたかもしれませんね。

ポケベルはまた、私たちには縁がありませんでしたが、最盛期となった1990年代、その進化により、女子高生など若い世代に「言葉遊び」が流行(はや)り、人気となりました。

つまり、数字による言葉の表示~しばしば例に出される「14106」=「アイシテル(愛してる)」などですね。

しかし、こうして一時代を築いた便利ツールも、日々、進化する時代の流れの中に埋没していくのでしょう。

スマホの急激な普及にあって、従来の携帯電話は今や「ガラケイ」として“風前の灯火(ともしび)”状態です。

「使い易くていいのに・・・」は、一部の少数意見として、こちらも淘汰されるのは、時間の問題でしょう。

年が明ければ5月には元号の改元が行われます。

どこか「おかしく」も「輝いていた」昭和の時代は、ますます遠くに行ってしまいますが、昭和→平成→新元号と3時代を生き抜くことになるポケベルには、敬意を表して“ご苦労さま”と言いたい気持ちですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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