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縄文人と一体化した日

小欄に常に目を通してくれているのが高校時代の同級生K君です。

出来事に対する私の見方や考え方にK君はかなり長文のメールで、なるほどネ、でもこういう見方もあるのでは? など忌憚(きたん)ない意見を送ってくれる良き友です。

某日、彼のメールに「横浜の『神奈川県立歴史博物館』をのぞいて見たら?」というのがありました。

私は昨年10月、私自身は藤沢市(神奈川県)の住人ですが、地域(お隣の茅ケ崎市)の市民文化祭で「とうとうたらり~茅ケ崎市民文化の人類学的考察」(全4幕)と題する芝居に出演したのですが、その際、第1幕「茅ケ崎の曙」で縄文人を演じており、同博物館には結構、そのあたりの展示物があり、芝居は終わったけど知識として神奈川県の古代が理解できるかもしれないよ、というK君のアドバイスでした。

・・・で1月24日、同博物館に足を運びました。

JR根岸線の「関内」駅下車。北口(横浜寄り)改札口を出て、駅前の関内大通りの交差点を渡って右折、馬車道を山下公園方面に向かって約10分ほどテクテク歩くと左側に古典的な〈ドーム屋根〉が目を引く洋風建物が現れます。そこが「神奈川県立歴史博物館」(横浜市中区南仲通)でした。

この国の重要文化財に指定されている「旧横浜正金銀行本店本館」が1967年(昭42)3月、博物館として受け継がれ、今に至っているとのことでした。

受付で指定された常設展観覧料(大人=20歳以上)300円を払おうとしたら、65歳以上の方は100円です、と言われ、何か凄い得をした気分で入館しました。

神奈川県に点在する古代の遺跡

3階建ての建物は、1階が特別展示室(2月17日まで「かながわの遺跡展~潮風と砂の考古学」が展示されています)となっており、2階が①テーマ3近世「近世の街道と庶民文化」②テーマ4近代「横浜開港と近代化」③テーマ5現代「現代の神奈川と伝統文化」、そして3階に①テーマ1古代「さがみの古代に生きた人びと」②テーマ2中世「都市鎌倉と中世びと」とそれぞれ題した常設展示室となっています。

私が目指したのは、K君のアドバイスによる3階の「テーマ1古代」です。

「さがみの古代に生きた人々」の展示順路は「旧石器時代の遺跡分布」→「縄文時代」→「弥生時代」となっており、日本列島に人々が暮らし始めたのは、旧石器時代で今から約3万5000年前と考えられている、と説明されていました。

へえ~とちょっと驚きだったのは、当該期の遺跡は神奈川県域でも多数見つかっており、鶴見川、相模川、花水川の流域に多く、中でも相模川左岸の相模野台地に集中している、ということでした。相模川は茅ケ崎市と平塚市の間を流れて相模湾に注いでおり、身近にあるあのあたりで石器の道具で魚を獲ったりしている人々の姿を想像すると、あそこでネ~と何やらおかしな気分になってしまいます。

私が芝居で演じた縄文人は、ある日、茅ケ崎の海岸で漁をしているとき弥生人と出会い、彼らが持参している米に、稲作技術を持たず、狩猟や漁労、木の実などの採集で暮らしていた縄文人は、何だこりゃ! 気持ち悪りィ、とびっくりする場面などがあるのですが、展示には、相模湾に注ぐ河川の流域に残された集落や貝塚は、稲作技術が伝わるまでの間、縄文人が海に進出していた姿を想像させる、とありました。ウンウンと納得の私-。

そして・・・三浦半島沿岸には「海蝕洞窟遺跡群」(海の浸食によりできた洞窟)があり、古代に生きる人々の、生き残るための工夫の数々が偲ばれ、何やら当時の縄文人たちとの連帯感が生まれたような気がしてしまいました。

縄文時代に続く弥生時代の特徴は、水稲耕作(水田耕作)であり、稲作耕作技術を有して大陸から日本列島に渡ってきた(当時は陸続きだった)人々がいてこそのもの、とありました。ちなみに関東地方への伝播は比較的遅く、弥生時代中期の前半ごろだったと説明にありました。

いや~この拝観は面白かったですね~。

私たちか住む神奈川県南部、相模湾沿岸には、古代に生きた人々の歴史が多くあり、私が芝居で縄文人を演じたことで、何か身近に感じ、一体感のようなものを覚えてしまった、という1日でした。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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