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“勝負の神様”が仕組む一喜一憂

もし大相撲界に勝負をつかさどる神様がいるなら、その神々が、意地悪く? あるいは楽しみながら? 動かす一つの星に込められたドラマ性は、まさに“小説より奇なり”を感じさせて惹きこまれます。

先場所(春場所=エディオンアリーナ大坂)の千秋楽、関脇・貴景勝(22=千賀ノ浦)と大関・栃ノ心(31=春日野)が、非情な大関交代劇を演じたことは、まだ記憶に新しいことと思います。

大関昇進を目指す9勝5敗の貴景勝と7勝7敗で負ければ陥落の栃ノ心。結果は、頭から突っ込み、電車道で押し出した貴景勝が大関確定の10勝目を挙げ、負け越した栃ノ心の大関陥落が決まりました。

勝負の神様は、ここから2人の因縁ストーリーを組み立てます。

それは・・・今場所(夏場所=東京・両国国技館)を迎えてこの2人が、再び絡んできたことにより裏付けられます。

新大関の場所ながら、4日目の御嶽海戦で勝ったものの右ひざを痛めた貴景勝は、翌5日目から休場。が、3日休んで8日目に復帰。しかし、組まれた碧山戦では相撲にならず、9日目に再び休場を余儀なくされました。

来場所も続く「貴・栃」の因縁

一方、10勝を挙げれば再び大関に戻ることが出来る栃ノ心は、初日から気合十分、7連勝の快進撃を続けるも8日目に初黒星。イヤな空気となる中、貴景勝との取り組みとなった9日目、何と不戦勝で勝ち越しを決めたのでした。

連敗していれば、その後に不安が生じる大事なとき、この戦わずして転がり込んだ8勝目は、大目標のあと2勝に向けて栃ノ心にどれだけの力を与えたことでしょうか。

栃ノ心は12日目(5月23日)を終えて9勝3敗と足踏み状態。難敵が待ち受ける残り3日間で1勝の課題を突きつけられています。

勝負の神様は、だいたい“いたずら好き”がそろっており、この2人の因縁に関して言うなら、先場所千秋楽の非情な戦いを、非情なだけでは終わらせないからね、と今場所の出来ごとに結びつけているような気もします。

先に行われたプロボクシング「WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)」のバンタム級トーナメント準決勝戦に勝った井上尚弥(26=大橋)が、決勝戦でノニト・ドネア(36=フィリピン)と対戦することになったのも、ドネア自身が「これ(対戦)は運命だ」と言ったように、勝負の神様によるマッチメーク、といった感じです。

点と点が思いもかけずに線で結ばれた井上vsドネアのスーパーマッチですが、この戦いが実現することは考えにくいのが実際のところでした。

なぜならドネアの5階級制覇は、フライ級、スーパーフライ級、バンタム級、スーパーバンタム級、フェザー級の各階級で達成されており、そのドネアが当初、まさか2階級下げたバンタム級で「WBSS」に出場することなどは想定外だったからです。

さて・・・大相撲界に戻り、では来場所(名古屋場所=7月7日初日・ドルフィンズアリーナ)、カド番大関となる貴景勝と大関に復帰した栃ノ心の戦いはどうなることでしょうか。

・・・それも貴景勝が7勝7敗だったら・・・これは、神々のお手並み拝見、ということになるのでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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