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悔しさの中で得たものは?

“勝負の神サマ”は何と気まぐれで、おまけに意地悪なのでしょう。

初日に「100点に近い内容だった」という歓喜を与えてその気にさせながら、よりによって最終日にその分、苦闘というお返しを仕向けるのですから・・・まったくもう、たまったものではありません。

連日、見応えのある戦いを展開させている米女子ゴルフツアーのメジャー第2戦「全米女子オープン」(米サウスカロライナ州=CCオブ・チャールストン)の激闘-。

初日にボギーなしの6バーディーを奪って単独首位の好スタートを切った日本の比嘉真美子(25=TOYO TIRES)は、以後も粘りのゴルフを続け、通算6アンダー、首位に1打差の3位タイで優勝争いに絡みながら最終日(6月2日)を迎えました。
(最終日の模様はWOWOWが6月3日午前3時から生中継)

“世界一”を競う女子ゴルフの最高峰「全米女子オープン」の大舞台。しかも比嘉には、1977年の「全米女子プロ選手権」を制覇した樋口久子(現・JLPGA相談役)以来、日本女子44年ぶりとなる海外メジャー優勝という偉業達成の期待が重くのしかかっています。

・・・だというのに神サマが与えた、試練というにはあまりにも過酷な前半アウトでした。

9ホールを終えてバーディーなしの3ボギー。

プレー後に比嘉が「今日はショット、アプローチ、パットともによくなくて、バーディーチャンスにもつかず、ボギーも続き、苦しいゴルフだった」と振り返ったように3番、6番(ともにパー3)で3メートル、4メートルのパーパットを外し、8番(パー4)でもボキーを叩いてしまいました。この時点で通算3アンダー。

悲願の偉業達成は持ち越されたが・・・

イヤな流れを断ち切りたいインに入っても、10番(パー4)でボギー。11番(パー3)でグリーンの傾斜を使って1メートルにつけたバーディーパットを外したとき、観ている側も、これはもう3日間粘り続けた比嘉ではなく、いい流れに見離されて苦闘する比嘉が、テレビの画面を通しても見て取れました。

“ボギー地獄”は止まることなく13番(パー4)もボギーとして通算1アンダー。

既に優勝の可能性が消滅した中、それでも・・・と比嘉の内面を支配したのは“意地”だったのでしょう。

14番(パー4)で約2メートルのバーディーパットを沈めます。最終日、初のバーディーに比嘉は両手を突き出し、その顔がやっと緩みました。

再びプレー後のコメント。

〈どうにか最後の最後でバーディーが2つ来て、いいパーセーブもできた。結果を言うと、もっと上に行きたかったけど(ちょっと涙ぐみ)最後まで頑張り切れたことは収穫だったと思う〉

16番(パー4)で2オン、約10メートルはあったでしょうか、このロングパットを沈めて2個目のバーディー奪取。最終18番(パー4)は、グリーン手前からのアプローチ(第3打)を1メートル半につけ、ナイス・パーセーブで厳しかった18ホールを終えました。

やっと・・・という感じで戻った終盤の“らしさ”は価値があり、通算3アンダーは通算6アンダーの優勝スコアに3打差の5位タイ。

比嘉は昨2018年の「全英リコー女子オープン」(英ロイヤルリザム・アンド・セントアンドリュース)で優勝争いの末に4位となっており、それに続く今年の「全米女子オープン」の健闘。「世界の舞台で上位で戦えたことは大きい。もっと強くなった比嘉として、またここへ戻ってきたい」と最後は言葉に力がこもりました。

それにしても・・・比嘉の健闘を観ていて、もちろん男子の松山英樹(27=LEXUS)もそうですが、米男女ゴルフツアーのメジャー競技仕様の難コースを舞台に4日間、上位で戦い抜くという、ある意味“消耗戦”に耐える心技体は、並ではないことがうかがえます。

比嘉が「自分に足りないものがたくさんあった」という実感は、必ずこれからに生きることでしょうね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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