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頂上直下に長蛇の列が・・・

中高年齢層の山好きが増えています。

私の周囲にも登山を楽しむ友人がいますが、そうした彼らは、例えば高校時代に山岳部に所属して活動していた時代があり、今は年齢相応に無理のない低山をターゲットにして歩いたりしています。

近年、言われる“登山ブーム”は、高齢の女性も含む元気な中高年齢層が、ハイキング・レベルの山歩きから本格的な登山に至るまで積極的に乗り出して形成されています。

一方で一時期、そうした登山愛好家たちの遭難事故が社会をにぎわせ、その原因が、夏山ゆえの軽装で変わりやすい寒暖を見誤ったり、準備をしながらも経験不足でせっかくの準備が生かせなかったり、死ななくてもよかったのでは? というケースも多くあったろうことが指摘されました。

例えば以前、北アルプスで遭難事故を起こし、計10人の高齢者が低体温症で命を落とした痛恨事があり、その後の調べでは、全員がザックに防寒具を持っていたにもかかわらず、経験不足、知識不足で対応が出来なかった、という遭難事故でした。

山岳にしろ、あるいは海洋にしろ、自然に向き合ったときの人間がいかに小さいか、という謙虚さがまず最初になければ始まりません。それがあって自然と調和することが出来、挑む勇気、引く勇気、へとつながっていくのですね。

残念ながら高齢者層の主に健康志向から始まった登山が、次第に本格的な登山へとエスカレートしていく中、調和の認識が欠如していなかったか、やみくもなチャレンジはなかったか、などと指摘されても仕方のないケースが多くあるように思えます。

・・・といっても今、登山の常識は、大きく覆されようとしているのかもしれません。

テレビで報じられた世界最高峰「エベレスト」(標高8848メートル)の頂上付近の“渋滞”です。

隔世の感・・・エベレスト渋滞

これは、かなりビックリさせられた、やはり異常な現象でしょうねェ。

だいたい標高8000メートルを超えたエリアは、酸素濃度が低く、エベレストでは“死のゾーン”と呼ばれていますが、ここでの渋滞、待機状態が死に直結することは避けられないことでしょう。

新聞報道は、この異常現象を起こしているのは「登山許可証」の乱発、と指摘しています。

ネパール政府が発行する「登山許可証」は、1人当たりの手数料が1万1000ドル(約120万円)なのだそうですが、やはり、国の収益と登山家の安全をハカリにかければ・・・といったところなのでしょうか。

振り返ればエベレストが初登頂されたのは1953年5月29日のことでした。

英国隊のメンバーでニュージーランド出身のエドモンド・ヒラリーがシェルパのテンジン・ノルゲイとともに快挙を成し遂げました。

当時の私は小学校の低学年でしたが、ヒラリーとテンジンの名は、よく覚えています。

ちなみに日本人の初登頂は1970年(昭和45年)5月11日、植村直己さんと松浦輝夫さん(ともに故人)によるものでした。

ヒラリー&テンジンが頂上を極めた以前、頂上付近で行方不明になり、遺体で発見されたジョージ・マロリー(英国)が、登頂を成功させていたかどうかは不明となっています。

マロリーが挑んだ時代・・・標高8000メートル超えのこんなところに人などいるわけもなく、なぜ登るのか? の問いに「そこに山があるからだ」の名言を残しました。

しかし、今、頂上直下に長蛇の列-。

人々が言う「皆が登るからだ」などという声を聞いたら、目を回してしまうことでしょうね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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