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ボディー攻撃はこんなに“痛い”んです

うるさい相手には痛いボディーをお見舞いしよう-。

8月24日午後、愛知・名古屋市の武田テバオーシャンアリーナで行われたプロボクシングWBO世界フライ級タイトルマッチ。王者・田中恒成(24=畑中)がパワフルなボディー攻撃で同級1位の指名挑戦者ジョナサン・ゴンザレス(28=プエルトリコ)を7回TKOに仕留めました。
(試合の模様はTBSテレビが同日午後4時から生中継)

“スピード対決”と注目されたこの対戦。試合を振り返ってみましょう。

滑り出しはゴンザレスが技巧派らしい巧い戦い方をします。細かく動き回り、自分の距離で手数も多く、田中にリズムを与えません。

田中はようやく3回、前に出てプレッシャーをかけ、右ストレートをヒットさせた後、右ストレートをボディーに叩き込みダウンを奪いました。

しかし、その攻勢もつかの間、4回には接近戦から左フックをもらい、今度は田中がダウンを喫してしまいました。

足を使って動き回る相手。田中はつかまえ切れず攻めあぐみます。6回を終えて3人のジャッジの採点は、2人がチャレンジャーを支持する苦しい展開-。

が、そこは王者、7回を迎えてギヤを上げました。追い詰め、左フックをボディーに叩き込みダウンを奪います。続けて右をみぞおちに突き刺してダウン。しぶといゴンザレスがそれでも立ち上がったところに連打をボディーに集め7回2分49秒、レフェリーが試合を止めました。

田中恒成が逆転でV2達成

それにしても…ボディー攻撃というのは、本当に痛そうで酷ですね。

思い出します。かつて全盛時のオスカー・デラホーヤ(米国=引退)がボディーブローでプロ初のKO負けを喫した試合を…。

2004年9月18日、米ネバダ州ラスベガスで行われたWBA・WBC・IBF世界ミドル級王者バーナード・ホプキンス(米国)vsWBO世界同級王者デラホーヤの4団体統一世界ミドル級タイトルマッチの結末です。

9回、ホプキンスが右脇腹に放った強烈な左ボディーブローでデラホーヤは悶絶、苦痛に顔をゆがめ、立ち上がれずに敗れました。

この世界、以前は「ボディーで倒れるのは恥」などと批判されたものでした。顔へのパンチなら瞬間的な脳震とうで平衡感覚を失い、記憶も飛ぶから仕方がない、しかし、ボディーは頭がしっかりしている分、我慢や根性が問われる問題とされたからです。

まあ、いかにも近代的ボクシングからは、かけ離れた考えですが、しかし、このボディーを叩かれたときの痛さの順番は①みぞおち②肝臓(右脇腹)③すい臓(左脇腹)-と言われます。

我慢だ根性だ、などと言われても、ここをピンポイントで打たれたときの苦痛は筆舌に尽くし難いものがあるようです。

「もうどうしようもない感じ」とは経験者。それを科学的? に表現すると「鈍痛を伴う呼吸困難で酸欠状態になる。つまり悶絶です」(評論家のジョー小泉氏)となるようです。

ボディーを守るには「いったん構えたら(息を)吸うときも吐くときも(腹を)固めた状態にしておく」(元世界王者・浜田剛史氏)わけですが、田中のボディー連打は、相手にそのスキも与えなかった、ということでしょう。

いやはや…この試合、田中の2度目の防衛を喜ぶというよりは、なぜか悶絶させられたゴンザレスに“痛かったろうねェ”と同情の気持ちが沸いてきてしまったのはナゼだったのでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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