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朗読への挑戦~まずは発声練習から

昨年秋に開催された地域(神奈川県茅ケ崎市)の「市民文化祭」(主催=茅ケ崎市文化団体協議会)ですが、それから早くも1年が経とうとしており、今年もその日程が10月3日からスタートと決まりました。

思いもかけず私は昨年、茅ケ崎市民劇団「湘南座」の舞台に上がることになり、無謀にも芝居を演じてしまったのですが(いきさつや体験談などは「文化・芸能」のカテゴリに収めてあります)それが終わった後、多くの人たちから「次、どうするの?」と聞かれ、あの結構、きつかった日々の稽古などが頭の中に浮かび、私の答えは「どちらかというと“もうやらない”のほうかなァ」でした。

それからしばらくが経ち、脚本・演出も務める「湘南座」の座長I氏から招集がかかったのは5月中旬のことでした。

ともに初舞台を体験した友人のOクンともども、この招集を受けて顔を出してしまったのですから、懲りずに…というか、身のほど知らずに…というか、自分で自分の気持ちに首を傾(かし)げしまうところがなきにしもあらずですが、やはり、内面のどこかに怖さ半分ながら、舞台に立つという魅力は捨てがたい、というものが芽生えていたのかもしれません。

今年の「市民文化祭」に関しては、10月5日に「ミニシアターズ~紙芝居・朗読の会~」というのが行われ、このほど「湘南座」は朗読、紙芝居の両方にエントリーを決定。朗読は「團十郎閻魔・茅ケ崎異聞」という茅ケ崎にゆかりのある歌舞伎役者・九代目市川團十郎の死後と閻魔サマの面白おかしい出会いとやりとりを読むことに決まりました。

役の割り振りは、團十郎は友人のOクン。私は即決! 何がそうさせたのかは分かりませんが閻魔サマとなりました。

台本も出来上がり、9月4日夜の稽古で初めて「読み合わせ」が行われましたが、私は正直なところ、芝居と違って朗読は台本を見ながら行えることで楽だろう、と思っていましたが、それはとんでもない間違いであることを知らされました。

座長の1氏が言います。

難しい声による喜怒哀楽表現

〈芝居における台詞は、動作が入るから、表現・感情がカバーできる。朗読は言葉だけですべてを表さなければならないからね〉

朗読の経験豊富な先輩が、読み上げる人物のキャラクターづくりがひと苦労、と言っていましたが、例えば私に命ぜられた閻魔さまなら、どんな性格なのか、口八丁の團十郎にだまされ、コケにされるのだから、強面ながらもちょっと抜けていて3枚目なのか、などのキャラクターをまず決め、そしてI氏は「稽古のときもそうだが、本番でも始める3時間前には、それに“なり切っている“こと」と言いました。

朗読は、言うまでもなく「声を出しながら文章を読むこと」つまり「音読」ですが、読み方によっては、楽しい部分がちっとも楽しくなく、むしろ、つまらないものにもなってしまいます。楽しさやつまらなさを声でどう表現するかの難しさがそこにありますね。

それ以前に…私たちは発声練習に多くの時間を費やしていました。昨年を振り返ると、舞台に上がることが本当に突然といった感じだったため、こうした基本的な発声練習をしていません。

今回はそこから始まり、その教材に「外郎売(ういろううり)」の口上(長台詞)が使われました。

歌舞伎役者の家に伝えられる演技や演目を「家の芸」と言いますが、その代表的なものが市川家の「歌舞伎十八番」で七代目・市川團十郎がこれまでの出し物を18項目に整理。「不破」「暫」「勧進帳」などと並んで「外郎売」があります。

ご存知の方も多いことと思いますが「拙者親方と申すは…」で始まり「…東方世界の薬の元〆、薬師如来も照覧あれと、ホホ敬って、ういろうは、いらっしゃりませぬか」で終わる長台詞は、途中、早口言葉などがふんだんに盛り込まれていることなどから、演劇関係者や声優、アナウンサーなど発声練習、滑舌の練習に使われる定番の教材となっています。

私たちが、稽古の最初にこれを声を出して読み上げ、なかなかスムーズに読めずに汗を流して苦戦しているとき、歌舞伎座で始まった「七月大歌舞伎」で市川海老蔵の長男、6歳の堀越勸玄くんがこれをやり遂げ、大きな拍手を浴びたことが報じられ、出来ない私などはフヘ~と落ち込んだものでした。

まあ、しかし、何はともあれ、朗読「團十郎閻魔・茅ケ崎異聞」をしっかりとやり遂げ、年末の12月1日に予定されている舞台へとつなげられるかが当面の目標となっています。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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