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自然災害と人間の対応

2011年3月11日午後2時40分ごろ発生した、あの東日本大震災の惨事から8年半-。

東京電力福島第一原発事故をめぐって強制起訴されていた東電旧幹部3被告の判決公判が9月19日、東京地裁(永渕健一裁判長)で開かれ、3被告に無罪が言い渡されました。

原発破壊をもたらした巨大津波を「予見できたか」が争点。9月20日付の新聞各紙は、無罪の根拠を「原発を停止する義務を課すほどの(津波の)予見可能性はなかった」とする永渕裁判長の見解を報じていました。

確かに未曽有の自然災害にあって、そのとてつもない規模の大きさに“想定外”が乱れ飛び、予見可能性(発生前に予測できるかどうかの可能性)の難しさをなじることはできないにしても、それによって住民が背負わされたものは、企業側が判断した思考・行動を超えるものがあり、責任を宙に浮かせてしまっていいものかどうか、という疑問は残ります。

故郷を捨てざるを得ず、いまだに避難生活を余儀なくされている人々。過酷な避難生活で命を落とした人々。加えて最近は、増え続ける汚染水浄化後の処理水の処理に苦慮。「薄めて海洋へ放出する」という発言もあり、物議をかもしています。

もう欠かせない自己防衛術

自然災害が起こした事故に対して、起きる前に対策を取れたかどうか、についての“個の責任”を追及することの難しさが浮き彫りにされた判決でしたが、一方、事故による犠牲者の、振り上げたコブシの振り下ろし場所がなくなってしまった怒り、失望に対して無罪判決は、本当に酷だな、と思います。

折りしも9月9日未明に関東地方を直撃した台風15号がもたらした傷跡は、千葉県内にいまだに続く停電や吹き飛ばされた屋根を覆わなくてはならないブルーシートの設置も、人手不足によりままならない状況という苦境を残しています。

停電が10日以上も続くなど長期にわたる異常事態。あの日未明、私が住む神奈川県南部の一部エリアは、停電後、断水にもなり、しかし、4時間ほどで復旧しましたが、それでもその時間帯は何もできずに我慢を強いられました。それが10日以上も…。

台風15号によって破壊された千葉県各地の家屋や森林、河川、さらに倒木ともに傾く電信柱などをテレビの報道で知るとき、被害に遭った人々が、この絶望的状況に対する怒りや失望を誰にぶつけていいかのか、を思うと…本当に酷です。

近年の自然災害には、台風にしても降雨にしても、規模の大きさ、それにともなう被害のすさまじさ、がありますが、こうしたことが起きるたびに思うことは、自然に対して人間は無力ながら、それでも他力でなく、まず「自分の身は自分で守る」という術(すべ)を身につけることが、もうこの時代、欠かせなくなっているような気がします。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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