FC2ブログ

暗闇の3時間に思うこと

若い女性が3人集まるとにぎやかなもの、姦(かしま)しい、とも言われますが、苦を笑い飛ばしてしまうような、屈託のないたくましさ? には、思わずニヤリとしてしまいます。

3月17日は午前10時から始まった、私が住む地域(神奈川県藤沢市=第1グループ)の「計画停電」でしたが、午後1時までの3時間、仕事も一時休止になったのでしょうか、時間潰しに来た感じのOLふうの3人が、喫茶店でひと休みしていた私の横の席に座り、不便な生活となった、このところの日常をテーマにペチャクチャと話し始めました。

「(米がなくなって)ア~っと思ってェ、速攻で買いに行ったんだけど、もうなくてェ~、信じられない、もうこれで4日間、ラーメンばっかり、買いだめ主義の人ってもう、サイテー、譲り合えっていうの~」

今ふうの言葉遣いとそのトーンに、言っている内容ほどの「苦」が感じられず、こちら、思わずプッと吹き出してしまう感じではありましたが、物流の混乱から起きている品薄状態と、それにともなう買いだめには、冗談抜きにまったく困ったものです。この女性は「米」が買えない状態に口をとがらせてブーイングでした。

実は私もこのところ米切れの状態。米を探して連日、街中を右往左往していますが、スーパーマーケットやコンビニの棚から米や食パンなどの主食類が消え、いまだに買えていません。震災発生直後の混乱による供給不足であれば、ある程度、仕方がないとも思いますが、被災地から遠く離れた地域で、必要以上の買いだめ現象が起きていることは、悲しい出来ごと、と思わざるを得ません。

暗闇が教えてくれる月の明るさに思わず感激!

第1グループの最初の「計画停電」は3月15日午後4時からの3時間でした。それから3日目となる本日(3月17日)は、午後5時半から3時間、初めて1日2度の計画停電が実施され、再び暗闇の中の時間を持つことになりました。

プチン! と小さな音を立てて電気が切れます。この時間帯の停電は、今の時期、だいたい午後5時40分くらいに日が沈んで外の暗さが増し、午後6時半を過ぎると真っ暗です。ロウソクや懐中電灯で明るさは摂(と)れても、暗さの中での行動は制限され、通電するまでジッとしているしかありません。

暗闇の中、というものは、何か寒々しく、寂しく、気持ちが萎(な)える感じにさせられます。明るいことが、心身にどれだけ大事なことかは、暗い中に入って初めて分かることでしょうが、面白いことは、暗闇の中にいると、いろいろと考えさせられることが次々に浮かんで来ることです。

電気洗濯機が初めて日本で発売されたのは1949年(昭和24年)だったそうです。主婦にとってそれまで、最も重労働だった洗濯作業が電化されたことは当時、大変な驚きだったと言われます。私も記憶がありますが、子供のころ、電気洗濯機が家に運ばれてきて、ローラーを手で回す手動式の脱水が面白く、絞るものもないのに回して遊び、よく母親に叱られたものでした。

テレビ、電気冷蔵庫と合わせた、いわゆる「三種の神器(じんぎ)」が普及し、そこから炊飯器など各種の家電製品が家庭に入り込んで来ます。便利、楽・・・それが次第に当たり前になって、人々は洗濯板とか氷で冷やす冷蔵庫のための重い氷運びなどの「苦」を忘れていくのでしょう。

が、その「楽」も、電力が豊かに供給されていればこそ、のものです。東日本大震災前まで、テレビのCMなどで盛んに宣伝していたエコをうたい文句にした電化製品、さらには最先端の「オール電化マンション」など今、停電の中でどう機能しているのでしょうか。

停電の暗闇の中で思うことは、雲間から顔を出した月の光が、本でも読めるほどに明るいことに気付く感激、あるいはまた、質素とか晴耕雨読とか、今の時代、忘れつつある言葉が次々に頭の中に浮かんでくることなのでした。

スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR