東北高よ、希望の星になれ!

胸にズンッとこみ上げるものがあって思わず、目頭を熱くしてしまいました。3月20日付のスポニチ本紙に掲載された記事&写真です。

第83回センバツ高校野球大会(3月23日開幕=兵庫・甲子園球場)に向けて東北高校(宮城・仙台市)が19日、西へ旅立ったことを伝えた記事です。写真は硬式野球部員が、東日本大震災直後から給水活動や炊き出しなどのボランティアを続けていた避難所(仙台市泉区=館中学)の人々によって受けた壮行会の風景でした。

整列する東北高ナインに対し、被災者たちは、ダンボールにこんな文字を書いて即席の横断幕をつくり激励、笑顔でエールを送っています。

「頑張れ 日本 負けるな 東北!」
「被災地に元気を!」
「ボクら みんな 側(そば)にいる」


大地震発生後の緊急事態から、一時は大会の延期や中止が検討され、開催そのものが危ぶまれた今回のセンバツ高校野球でしたが、さまざまな意見が交わされる中で「頑張ろう、日本」のスローガンのもと、節電など被災地への最大の配慮を条件に開催が決定されました。

そんな中で災害に見舞われた宮城代表の東北高は、3月15日に行われた抽選会を不参加、硬式野球部関係者はまず、家族の安否を確認することが最優先、大会参加は未定、今は考えられない、としていました。

その一方、硬式野球部員は他の運動部部員たちと、練習は二の次にしてボランティア活動を優先させ、避難所の手伝いをしてきたという“涙ぐましい”献身が、被災者たちの感謝を生んでいました。

被災地から甲子園へ

スポーツの意義を問われたとき、やはり、人々に元気を与える、という部分が最初に出てくると思いますが、1995年1月の阪神・淡路大震災後のセンバツに被災地から出場した報徳学院、神港学園、育英などは“復興のシンボル”として国民の心を打つものでもありました。もちろん、苦難を乗り越えて甲子園の地に立った面々が、球児だったことも、多くの人々の心を打つ大きな要素だったことでしょう。

対照的だったのがプロ野球の開催問題だったでしょうか。パ・リーグはいち早く、4月12日に開幕の延期を決めていましたが、セ・リーグは予定通り、3月25日の開幕にこだわりました。それに対して、セ・リーグの選手の面々は首をかしげ、そこまでしてやろうとする理由は何なのか? など、延期することが当たり前だろう考えに背を向ける意味が分からない、としていました。

それはそうでしょう。被災地の過酷な情勢、さらに東京電力エリアの各地域も不便な「計画停電」を強いられている中、プロ野球が華々しくナイトゲームを実施したら、強い批判にさらされることは目に見えていることではないでしょうか。

セ・リーグの強行開催論は、日本野球機構の監督官庁である文部科学省の自粛指導によって修正を余儀なくされそうな情勢ですが、それは、球児たちが損得なしに見せる全力のプレーが、人々に勇気と元気を与えることとは、根本的に違うことなのです。

東北高が、あるいは、やはり被災地からの出場となった水城(茨城)が、勝ち負けは二の次にして被災地復興への希望の星となることをただただ祈るばかりです。


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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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