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“モンスター”が残した興奮の中で…

WBSS(ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ)のバンタム級トーナメント決勝(11月7日=さいたまスーパーアリーナ)で井上尚弥(26=大橋)が5階級制覇王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)を下した激闘が、今もなお話題となっています。

自国開催となったラグビーのW杯(ワールドドカップ)で日本代表が大健闘したことにより社会現象となり、この競技が改めて見直されたように、やはり、素晴らしい試合や感動的な試合は、スポーツのジャンルを超えて社会を振り向かせることになるのでしょうね。

井上の試合の興奮が尾を引く中、なかなか“次”はやりにくい面もあることと思いますが、それを受け止め、それ以上を目指しているのが、12月23日(神奈川・横浜アリーナ)に初防衛戦を行うWBA世界ミドル級王者・村田諒太(33=帝拳)です。

今夏7月12日に行われたWBA世界ミドル級王者ロブ・ブラント(米国)とのリマッチに勝ち(2回TKO)王座を奪回した村田には「次は誰と?」という興味が常につきまとっていました。

とにかくこのクラスは役者ぞろいです。サウル“カネロ”アルバレス(米)、ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)、ジャモール・チャーロ(米)ら…強者が顔をそろえ、誰と戦うことになっても話題にはこと欠きません。

やっと“形”が出来た…と

「ファンが臨む試合を…」と希望する村田には一時、勝利を条件にゴロフキンとの対戦が浮上していましたが、敗戦(ブラントとの初戦=王座陥落)により実現せず悔しい思いをしています。

注目される中で今回の初防衛戦、対戦相手として発表されたのが、同級9位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)でした。

バトラーはWBAのランキングは9位となっていますが、WBOでは1位につける若手選手です。戦績は30戦28勝(24KO)1敗1分け。高いKO率が示すように一発で決める力を持つ好戦的なファイター。何よりもWBOで指名挑戦権を持ちながら村田への挑戦をターゲットにしたことに不気味な自信が感じられます。

では…村田はどうでしょうか。

王座を奪還後、8月1日から練習を再開した村田は、相手に主導権を与えずに滑り出しから攻めまくったブラントとの再戦を振り返り「やっと自分の形が出来た感じかな」と話していました。

つまり、これまでのように、ガードを固めて前進、追い込んで右一撃、の形ではなく、一発狙いではなく手数で攻めることが大事、という形をつかんだようでした。

10月下旬から開始したスパーリングでは、海外から5人のパートナーを呼び寄せ、その中にはバトラーとの試合で負けたもののダウンを奪ったビタリ・コビレンコ(ウクライナ)も名を連ね、チーム村田は目下、万全のようです。

ファンの目は、井上が“魅せて”くれたような試合に接するとますます、求めるものが高くなります。

今回の村田の防衛戦は、それが加わりますね。つまり、ただ勝つだけではダメ…という質の高さです。

内容がよければ、村田が持つ“夢”への前進にもつながり、年末の試合は新年に向けての架け橋、大事なものとなりそうですね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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