プロゆえの重さ

4月上旬のことです。
プロボクシングの元世界王者・浜田剛史氏(帝拳プロモーション代表)と親しい在京の新聞・テレビ各社の記者が集まって同氏を囲む親睦ゴルフを山梨県のゴルフ場で開きました。

このとき、キャディーさんはつかず、セルフカートのプレーだったのですが、カートに設置された監視の画面(モニター)から頻繁に「プレーが遅れています。急いでください」の声が流されました。

同じようなことが千葉県のゴルフ場でもありました。
こちらはキャディーさんがついてのプレーでしたが、1ホール空いてしまった状況があったこともあり、ハーフ終了後に直接、キャディーマスター氏から「迅速に」のお叱りを受けました。

山梨県の場合は、それほど遅れているわけでもなく、右へ左へ、そうそうスムーズにことが運ばない月イチ・ゴルファーたちにとって頻繁過ぎる警告には不満もありましたが、遅延プレーはそれだけ「罪(違反)」であり、アマチュアでもしっかりと守らなければならない「マナー」なのでしょう。

何を間違えたのか、見本となるべきプロがそれに開き直りました。
JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアーの今季メジャー第1戦「ワールド・レディース・サロンパスカップ」(5月9日最終日=茨城・茨城GC西コース)での出来事です。

第1日にスロープレーを指摘され、2打のペナルティーを受けた三塚優子(25)が、それを不服としてハーフ終了後に試合を放棄するという、前代未聞の“事件”を起こしたのです。

プロゴルファーの川岸良兼が日大時代、ある指導者は「球を打つことより、彼にはフランス料理のフルコースの食べ方を学ばせたい」と言いました。

日本を代表するトッププロに成長した片山晋呉を育てた茨城・水城高の石井貢監督が常に念頭に置いていたのは「社会常識を身につける」ということでした。

フランス料理の食べ方の学習は例え話にしても、2人の指導者が目指すものは、選手である前にまず、社会的な知識、常識を持つ人であれ、ということでしょう。それを持つことが、ひいてはゴルフの戦いでも、的確な状況判断に結びつく、ということです。

一時の感情で我を忘れた三塚には、未熟さばかりが目立ちます。
JLPGAが下した200万円の罰金と2カ月間の出場自粛という、きわめて重い処分には、気の毒だという声も聞きますが、これにより本人が足元を見直し、社会人としての幅を広げるなら、授業料として仕方のないことでしょう。



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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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