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鎌倉散策~初春の覚園寺を訪ねる

このところ鎌倉散策から遠ざかっていました。

この散策シリーズもしばらく間が空いてしまい、そうだなァ、まだ初詣もしていないし、ボチボチ出掛けてみるかなァ、などと思っているところへ、タイミングよく鎌倉好きの例の友人Fから声がかかりました。

いいねェ、行ってみるかい、とすぐに話がまとまり、1月9日午後1時、JR横須賀線「鎌倉」駅の東口(鶴岡八幡宮側)に友人のSを加えた3人が集まりました。

雲ひとつない青空、冬の厚着では歩いていると汗ばむほどの暖かい気候…が、気持ちがもうひとつ晴れない様子だったのがFでした。聞くと、このところ体調を崩し、1月13日から約2週間ほど入院せざるを得なくなってしまったとのことでした。

「オイオイ、じゃ、今日が娑婆の見納めかね」と手荒い励まし。「よし、今日はFが見たいところにとことんつき合おうじゃないか」ということで行き先は、Fが希望した「覚園寺」(鎌倉市二階堂)となりました。

覚園寺には、東口前から「大塔宮」行きの京急バスに乗り約10分ほど、終点の「大塔宮」で降り、そこから山側に徒歩約10~15分ほどで着きます。

このお寺には以前、行ったことがありますが、Fになぜここがいいんだい、と聞くと「やはり、境内のたたずまいかなァ。何となく落ち着くんだよ」という返事が返ってきました。

私も同感です。確かにここの境内は、国の史跡に指定されており、そこに点在する「薬師堂」「地蔵堂」などはすべて重要文化財となっており、かもし出す雰囲気が“格上”の貫禄を漂わせているのですね。

従って覚園寺の拝観は、自由に出入りできず、制限があり、それもキッチリとガイドが付き添います。平日が午前10時から午後3時まで正午からの部を除き1時間ごとに、土・日・祝日は午前10時から午後3時まで正午からの部も入れて1時間ごとに、寺側の案内人が引率して50分間の拝観が決められているのです。

あの世にも“敗者復活戦”があった

自由に見て回れるようにしたほうがいいのでは? と聞いてみると「(制限は)やはり重要文化財に指定されているものが多く、そのあたりを配慮したものと認識して頂ければ…」という答え。言葉にはしませんでしたが、暗に拝観者のマナー違反、万が一にも、を考慮していることは明らかでした。

寺側のそうした用心を裏付けるように、ここの境内奥に建つ本堂の「薬師堂」は、観るものを惹きつけますね~。

重厚な茅葺きの屋根。薄暗い中に入ると「木造薬師三尊坐像」(重要文化財)が参拝者を見下ろします。中央に本尊の「薬師如来」、左に「日光菩薩」、右に「月光(がっこう)菩薩」、そして建物の左右から6像づつニラミを効かせる「木造十二神将立像」(重要文化財)…この「十二神将」は、十二支の子、丑、寅、卯…の各神像で構成されています。

ひんやりとした土間にたたずんでいると左右からの「十二神将」が放つ鋭い眼光に心の中を射すくめられているような気になり、身震いするほどでした。

案内人との雑談で面白かったのは、人が他界すると「七日を一期」として初七日(しょなぬか)、二七日(ふたなぬか)、三七日(みなぬか)…そして七日を七回重ねた七七日、つまり四十九日となり、ここでだいたい良くも悪くも次の世が決まると考えられていることです。

次の世とは六道、つまり、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上、の六つの世界ですね。

面白いのは、初七日、二七日、三七日…には、それぞれ不動明王、釈迦如来、文殊菩薩…など三十三回忌まで計十三仏がいて担当制を取り、査定していることですね。ですから七七日でこの日を担当する薬師如来が、次に行くべき世を決めても、それ以降に控える観世音菩薩や阿弥陀如来などの仏の意向により、悪い世に生かされたなら“敗者復活戦”が出来るというものなのです。

あの世にも“敗者復活戦”があるなんて! これは笑えましたね~。

さて…ここを出た後は八幡サマ(鶴岡八幡宮)に向かい初詣を済ませます。本宮に至る「60段」の石段を上るのが年々、きつくなり、一歩一歩という感じです。

まあ、しかし、何はともあれ、八幡サマにお参りしたことで気が楽になり、藤沢に戻っていつも通り、ビールだ、酒だ、のひとときになりました。

あとはFが無事に退院できることを祈るばかりです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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