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“不自然な笑顔”を乗りこえて…

日ごろ、顔なじみの日本人担当記者に言われたなら、まだ「よしてヨ~。冗談でしょ」くらいに、それこそ笑顔で軽くさばいていたかもしれません。

が、海外メディアから「マナーの良さ」や「明るい笑顔」などを称賛され、世界に大々的に報じられてはズシリと重く、あるいは本当に“困ったことになったなァ”と思う気持ちがのしかかってきたとしても不思議ではないでしょう。

スマイル・シンデレラ」の愛称-。昨年8月、海外女子ゴルフツアーのメジャー競技「AIG全英女子オープン」(英ミルトンキーンズ=ウォバーンGC)で優勝を飾った渋野日向子(21=サントリー)です。

渋野が所属する「RSK山陽放送」による独占インタビュー「渋野日向子~きょう本音を語ります~」という番組が2月8日(午後2時~)に「BS-TBS」で放送されました。

1977年に樋口久子(現・JLPGA顧問)が「全米女子プロ選手権」を制して以来、42年ぶり、日本勢では男女を通じ2人目の海外メジャー優勝という快挙を達成してから、渋野の周辺はすべてが変わり、そうした“シンデレラ・ストーリー”の裏に横たわる重圧に「もう“潰れる”と思った」と笑顔なしに語る渋野の本音に興味深く聞き入りました。

帰国後の国内ツアー参戦から渋野は大勢のギャラリーに囲まれながらのプレーを余儀なくされます。それこそ「人生変わった」というシブコ・フィーバー。が、渋野にしてみれば、良いときもあり、悪いときもあり、笑顔も出たり出なかったり、は仕方のないことでしょう。

そんなときに「何だよ。笑わないじゃん」の声が聞こえてきたりします。渋野が振り返って語ります。

「スマイル・シンデレラ」の裏側に

「自分にとって笑顔は自然に出るものだった。それが次第に不自然なものになっていった。私も人間です。毎日々々、ずっと笑顔でいられるわけがないですものね」

「AIG全英オープン」の第2日を終え、通算9アンダーで単独2位につけた渋野を3人の海外メディアの記者が取り囲みました。ゴルフのプレー以外のさまざまな質問にも、はきはきと笑顔で応える渋野の対応に現地の女性記者の一人が「You are Smile Cinderella」(あなたは“スマイル・シンデレラ”ね)と言い、それが広まりました。

「上手に笑えなくなってしまった」渋野は、国内女子ツアーの「伊藤園レディース」で予選落ちしてしまいます。心が落ち込む中でこれまでを振り返り「岡山の人たちを初めとして多くの人たちに育てられてきた」と思い「応援してくれる人がいることが、私たちが頑張れる原動力。恩返ししなければ…」と自分に言い聞かせます。

そして翌週の国内女子ツアー「大王製紙エリエール・レディース」で優勝-。

渋野は「なぜ笑えなくなってしまったのか」を考え「笑顔でプレーをする」のではなく「自分らしいプレーを笑顔ですること」ということに気がつきます。

2019年を「自分が予想した以上の結果を出せた一年」と振り返った渋野は、それゆえにさまざまな課題にぶつかり、、悩みにも直面しつつ、五輪出場を最大の目標とする2020年に向かいます。

巻き起こったシブコ・フィーバーに戸惑いつつ、しかし、乗り切れたなら、渋野は再び「自然な笑顔」を取り戻して今季に臨むことでしょう。

渋野の今季初戦は、米女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」(2月20日開幕=タイ・サイアムCC)となる予定です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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