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「ネット・ゲーム依存症対策条例」の是非

各地から桜の開花宣言が届けられても、例年のこの時期のように気持ちが晴れることがありません。

私の周辺にも〈何もかも中止ばかりでくさっちゃいます。ストレス溜まりっぱなしです〉など、そろそろ“自粛”生活の限界を訴える声が聞こえてきています。

そんな折、3月19日付の新聞各紙にちょっとを目を引く記事が掲載されました。

香川県議会が3月18日午前、18歳未満を対象にした「ネット・ゲーム依存症対策条例」を可決・成立した、という出来事です。

新聞記事によると条例は、依存防止に向けた県や学校、保護者の債務を規定。インターネットやコンピューターゲームに対する家庭内のルールとして①18歳未満のゲーム時間は1日60分(休日は90分)②小・中学生以下は午後9時以降、高校生などは午後10時以降をメドにスマホの使用を控える-などとなっています。罰則規定はないとのことです。

施行は4月1日から-。

この春、日本は新型コロナウイルスの感染拡大騒動で慌ただしく、子供たちも政府の休校要請により在宅を余儀なくされており、ゲームに熱中する時間も増えていることでしょう。確かに依存症対策として保護者による家庭内のルールづくりが必要なことは言うまでもありません。

まず家庭内のルールづくりでは?

が、その問題に行政が入ってくるのはいかがなものか? というのがこの件に対する疑問です。

私が住む神奈川県は2010年4月、全国に先駆けて「受動喫煙防止条例」を施行しました。

学校、病院などの公共的施設(第1種施設)での全面禁煙、飲食店や宿泊施設など(第2種施設)での禁煙・分煙、などを条例で規制、違反者には罰則を設ける、というものです。

タバコなど個人の嗜好品に関しては、吸うにしても吸わないにしても、喫煙者個々の意志が最優先されるべきだろうし、吸わない人への受動喫煙が問題視されるなら、そういう場での喫煙を自主的に避ける判断力を持つのも喫煙者個々の意志です。

条例で決められた事柄は、喫煙者が公共マナーを身につけていれば当たり前のことであり、それを行政が規制することは、個々が持つ規律に介入すること、と私は苦々しさを覚えていました。

ちなみに…私自身、かつてはかなりのヘビー・スモーカーでしたが、次第に世に喫煙場所が少なくなってきたころ、もちろんこんな条例が施行される前に自らの意志でやめています。

同様のことを今回、香川県議会が可決した「ネット・ゲーム依存症対策条例」にも思うわけです。

もちろん依存症がさまざまな障害を生み、社会問題化するような事態になれば行政の介入も“やむなく”必要となるでしょうが、その前に必要なのは、そうならないための家庭内のルールであり、それにともなう“ルールを遵守する人格の形成”でしょう。

世に出て公共マナーをしっかり身につけた大人になるためにも、ここは行政の介入ではなく、個々の意志でケジメをつけられるようになる訓練が最優先されなければならないと思いますがどうでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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