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志村けんさんの死は何を訴えたか

国民的人気タレントの志村けん(本名・志村康徳=享年70)さんが、新型コロナウイルスによる肺炎のため死去たことが各メディアで一斉に報じられた3月30日午前(死亡は3月29日午後11時10分)-。私はその訃報をラジオのニュースで聴き、一瞬、耳を疑いました。

エッ? ホント? まさか…といった度合いの大きい衝撃です。

3月16日に体調の悪さを覚え、同17日に倦怠感を訴え発症を確認。同20日に入院。同23日に陽性が判明…そして同29日に死去-。

報じられた所属事務所の経緯説明によると「3月21日から意識が戻らず、人工呼吸器に切り替えてからは会話も一切出来なかった」とのことでした。

訃報を耳にしたときの私の衝撃は、エッ! ついこの間、入院したばかりだろ、わずか2週間で亡くなるなんて…といった、新型コロナウイルスに対する得体の知れない恐怖感を、他人ごとではなく“身近に”覚えたからでした。

けんさんの急逝は、この新型コロナウイルスは、無差別に誰にでも感染して死に至らしめる、という認識を多くの人たちに植えつけたのではないか、と思います。

新年度の4月1日を迎えても、その猛威は依然、衰え知らずで感染者の数を増やしています。

自粛要請に対する意識格差

情勢の悪さから「緊急事態宣言」が“秒読み”に入ったことを漂わせながら、政府は「現段階ではギリギリに持ちこたえている瀬戸際の状況」と発令に慎重な構えを見せ「不要不急の外出自粛」を繰り返す日々です。

そうした中、テレビが街中の若者をつかまえ、街頭インタビューを行っていました。インタビューアが「今の状態をどう思いますか?」と問いかけます。若者はこう答えていました。

「自粛、自粛って一体、何なんだい。ボクらは“禁止”にならない限り、外出しますよ」

どうにも噛み合わない意識格差-。

政府が下す「緊急事態宣言」は、それによる経済の停滞も無視することが出来ず慎重を要することでしょう。

感染が収まらない東京都の小池百合子知事も「都市封鎖」を散らせつかせながらも、指示は「若者はカラオケ、ライブハウス、中高年はバー、ナイトクラブなどへの入店を当面、控えてほしい」と強制力のない自粛要請にとどまっています。

「禁止」を強要できないのは、やはり、営業できなくなった店への補償問題もあり、行政も苦境にあってカラオケ、ライブハウス…など店を指名することが精いっぱいなのかもしれません。

もちろん、それだけでも夜の歓楽街には、存続の危機的な悲鳴が上がっているのですが…。

それぞれに事情があり、それぞれがそれぞれの生活でやってきました。それが理不尽な新型コロナウイルス禍で崩されようとしています。そうした危機に個々は何をしたらいいのかに迷い、先の見えない不安に買占め騒動などを巻き起こします。

私が志村けんさんの死に際して思ったことは、これは他人事ではない、という意識を改めて強くしたことでした。

在宅を要請されてストレスが溜まり、自粛って何だい、と自粛できない若者たちは、禁止になっても恐らく自分を抑えられないだろうと思いますが、ここはやはり、個々がハンパなく覚悟を決めるときではないでしょうか。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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