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災いを転じて福となす

猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大により、プロ野球を初めとするスポーツ各界が、どうにも仕方のないことですが、動きを止めてしまいました。

国内のボクシング界も、現段階では5月31日まで興行を中止。選手を抱える各ジムも多くが休業状態を余儀なくされています。

WBA世界ミドル級王者・村田諒太(34=帝拳)も、調子を下降線にしたくない大事なこの時期、ジムの閉鎖により自主トレを強いられています。

「今はスポーツ界がどうとか言っている場合ではないでしょう」と現状を冷静に見つめる村田ですが、そんな中で口をついた「リセットするにはいい機会」という言葉が印象に残りました。

昨年12月23日(神奈川・横浜アリーナ)の初防衛戦(5回TKO勝ち=対スティーブン・バトラー)から約3カ月半。まだ先が見えず、次戦の相手として名前が挙がっているサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)やゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)らとの試合が実現したとしても年末あたりとなり、村田にとっては1年間ほどのブランクが出来てしまいます。

村田が言った「リセット」という言葉の裏に読み取れるものは、外に出て何が見えてくるか、ブランクというものは、当人がその間、何を考え、ど真ん中にいたときに失いかけていたものにどう気づき、見つめ直せるか…という内面です。

リセットして原点を見直そう

以前、こんなことがありました。

2004年9月18日、オスカー・デラホーヤ(米国)がバーナード・ホブキンス(米国)に敗れて以来、1年8カ月ぶりに臨んだ再起戦でデラホーヤは誰もが“完全脱帽”の強さで勝利。WBC世界ウエルター級王座を奪回しました。

再起戦なのだから、まず易しい相手でも…という選択肢がありながら“ニカラグアの暴れん坊”の異名を持つ、やっかいなリカルド・マヨルガをあえて対戦相手に指名したのは、ホプキンスとの前戦、デラホーヤともあろうものが、ボディー攻撃で沈められた(KO負け)屈辱と猛省があったからでした。

戦いの渦中にいたのでは、つい忘れてしまいがちなことを、渦の外に出て思い出します。

知らずに受けに回り、小細工に走っていた、本来のものとは違うボクシング…。ブランク中のデラホーヤは、リセットして原点に返り、目の覚めるような猛攻、打ち合いで勝利をつかみました。

この一連の流れは、いろいろな意味で教訓を含んでいますね。だからボクシングは面白い。

村田もそうですが、他に休業を余儀なくされているボクサーたちも、この機会にいったんリセットして原点を見直すには、いいチャンスかもしれませんね。それにより忘れていたいいものが見えてくるかもしれません。

「災い」に関する故事は数多くあります。

例えば-。

〈災いは福のよるところ〉
〈災いも三年たてば役に立つ〉
〈災いを転じて福となす〉

などなどです。すべて「不幸な今を乗り切れば幸福が来る」という意味ですね。

頑張りましょう。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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