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孤立を深める「新しい生活様式」

その提言には“意義あり!”と手を挙げたいですね。識者の方々は、本気でそう考えているのですか? と-。

昨5月4日、政府が発令した「緊急事態宣言」が5月31日まで延長されることが発表され、それに伴って「専門家会議」(座長=脇田隆字・国立感染症研究所長)が提言した「新しい生活様式」に関する内容です。

新型コロナウイルスの感染拡大のため、4月に「緊急事態宣言」が発令(7日=7都府県対象、17日=全国対象)され、私たちは、収束に向けて基本的な「不要不急の外出自粛」要請の元、さらに「人との接触を最低7割、極力8割減」だとか「3密(密閉・密集・密接)の回避」や「社会的距離(人と人との間隔を約2メートルあける)」などを、非常時ゆえに出来る範囲で“仕方のないこと”と受け入れてきました。

その結果、今に至るまで私の周辺で起きたことは、会合など人の集まるものはすべて中止・延期、飲食を兼ねた打ち合わせなど人との接触はすべて自粛、外出が少なくなり、つくづく感じることは、何やら“孤立感”がグンと増してしまったなァ、ということです。

その日常は、あくまで期限付きの特例であり、この日常がこれからずっと当たり前の日常になる、などということは、まったく想定の外にあります。

それが…新たに「緊急事態宣言」が延長され、とともに「専門家会議」が感染拡大防止と社会経済活動を成り立たせるために提言した「新しい生活様式」は、アッと驚くもの、これまで要請されていた事柄をそのまま持ち込み、つまり、つきつめれば、人との接触をとことん回避することを目的とする、実状からかけ離れたものでした。

実状にそぐわない提言

実践例をざっと挙げれば、日常生活を営む上での基本的生活様式として、手洗いや手指の消毒をはじめ、身体的距離の確保、3密の回避…など。また日常生活の各場面別の生活様式では、飲食でのおしゃべりは控えめに、対面ではなく横並びに座る、会話をする際は真正面を避ける…など。働き方の新しいスタイルでは、テレワークやオンライン会議、名刺の交換もオンラインで…などなどです。

これらを日々の日常生活に持ち込んだ場合、いかに実状にそぐわないものか、となります。例えば私たちの常識として「おい、メシでも食おうか」と誘う場合、ほとんどそれは食事が主目的ではなく、食事をしながら、打ち合わせをしようか、いろいろ話そうか、が目的となるからです。「料理に集中。おしゃべりは控えめに…」などはあり得ないことですね。

何いってんだい! 感染症の収束は長引きそうだし、だから、これまであったそうした実状、過去の常識を封印して、新しい生活様式を構築しようとしているんだろ、という声もあることでしょう。

が…社会は何で構築されているのかを振り返って下さい。それは、人がこの世に生まれてから死ぬまで、避けては通れない「人との触れ合い」によるものが根本でしょう。もちろん、健全な場に限りますが“濃厚接触”は、日々の生活で避けられないものなのです。

私が、わずかな期間の我慢でさえも、孤立感を深めてしまったように、これを新たな生活様式にすると、多くの人々を孤立に導いてしまうような気がします。

非常時の一時的対策なら仕方のないことですが、新たな日常を求めるなら、新型コロナウイルスの感染拡大防止ありき、の思考を変えてくれなければ私たちは、残念ながらその提案についていけません。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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