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求められるスポーツの再開

自粛を要請され、それを受けて我慢することは、やぶさかでありません。が、それが長期間にわたると息抜きがしたくなるのは仕方のないことでしょう。

人との接触が減り、在宅での仕事や学習が多くなり、人々は気分転換のため、運動不足解消のため、体を動かすさまざまなエクササイズが考えられ、それぞれが動画サイトなどで披露されています。

そうした社会生活の変化にあって「でも…何か足りないんだよな。何だろう」と考えてみると、プロ野球やプロゴルフなどスポーツがことごとく姿を消してしまったことによる寂しさ、物足りなさに気づくのですね。

例えば今年、米男子ゴルフツアーではメジャー競技初戦となる“ゴルフの祭典”「マスターズ」(4月9日~4月12日、米ジョージア州オーガスタ=オーガスタ・ナショナルGC)が中止・順延となりました。

ゴルフ好きにとっては「エッ、あのマスターズが?」という驚き。なぜなら彼らは期間中、テレビにかじりつき、連日、寝不足状態で出勤し、まず「あのタイガーが…」などというマスターズ談議で一日を開始することが、その日一日“いい仕事”をこなす原動力となっているのです。

またプロボクシングでも4月25日(日本時間同26日)に米国で開催を予定していたWBA&IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(大橋)vsWBO世界同級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)の注目された王座統一戦も、順延となって先行きの見通しが立っていません。

ボクシングファンにとっては、まったく残念な出来事でしたね。何しろ彼らは、この試合の結末を語りたくてしようがないのですから…。

こんな話がありました。

「心の距離」を縮めたい

米映画「インビクタス(Invictus)/負けざる者たち」(2009年製作=クリント・イーストウッド監督)で描かれた感動です。

1994年の南アフリカ共和国-。

反アパルトヘイト(人種隔離政策)の反体制活動家として長年、投獄されていたネルソン・マンデラ氏がその年、解放され、黒人で初の大統領になります。

しかし、依然として白人と黒人の間がギクシャクする国情を1995年、自国開催となったラグビーの第3回「W杯(ワールドカップ)」の場を利用し、南ア代表「スプリングボクス」の快進撃を力として、国を無差別の熱狂の渦に巻き込んでいく、というのがストーリーです。

政治のスポーツ利用ではないか? という観(み)方もありました。しかし、原作者のジョン・カーリン氏(ノンフィクション作家)も監督を務めたクリント・イーストウッド氏も、スポーツが持つ力に着目、これまであった国情の弊害克服に大きな役割を果たさせることを主目的にしています。

スポーツが持つ力をつくづく感じたのは、2011年3月11日に起きた東日本大震災のときでしたね。

未曽有の自然災害に人々が絶望のどん底に突き落とされた中、その夏行われた女子サッカーの「W杯(ワールドカップ)」で日本代表チームの「なでしこジャパン」が奇跡的な優勝を飾りました。

この出来事が、震災で沈む人々にどれだけの勇気と立ち直る気力を与えたことでしょうか。スポーツには、こういう力があり、社会が暗いときほど必要なのですね。

プロゴルフ界はこのほど、韓国女子ゴルフツアーが再開第1戦となるジャー競技の「韓国女子プロゴルフ選手権」(5月17日最終日)を開催しました。

米男子ツアーも6月中旬をメドに再開の準備を進めていると言います。

とにかくスポーツ界が一足先に活気を取り戻し、人々に元気を取り戻させてもらいたいですね。

無観客や飛沫を飛び散らす大声援などが禁止されるなど、これまでとは形を変えたスポーツの風景となるかもしれませんが、求められるソーシャルディスタンスにあって「心の距離」をグッと縮めてもらいたいものです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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