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高校野球の春・夏中止に思う

5月20日夜-。鎌倉市(神奈川県)在住の友人K君からこんなメールが入ってきました。

〈今日、中2の孫から高校野球の夏の大会が中止になったことを聞きました。孫はもちろん、孫の親もガックリしています。(孫の親は)スポーツなら何でも好きな男で特に高校野球は県大会から猛暑の中を毎年、球場に足を運んでデカい声で応援しているという熱心さです。甲子園にもたびたび足を運んで声をからしています。彼にとってこの夏は、暑さを吹き飛ばす楽しみを失って、果たしてどう過ごすのか? と心配です〉

夏の風物詩-あの“真夏の熱狂”も、新型コロナウイルス禍のためにとうとう消えてしまいました。高校野球の春の選抜大会に続き、夏の選手権大会も中止が決定。夏の中止は戦後では初、春・夏連続の中止は史上初の出来事…。

K君のメールに書かれた孫と孫の親同様、高校野球は特別! というファンは多く、高校野球史に記される「2020年春・夏」は、まさに痛恨の1ページとなってしまいました。

日本高野連と主催の朝日新聞社は、中止の理由について「選手や関係者の安全を最優先に考えた」としました。全国の代表校が県を超えて移動、集団生活も強いられることなどから、感染と拡散のリスクは避けられない、との判断でした。

とともに背景にあるネックとして重きをなしているのは、休校や長期の部活動停止により練習もままならないことに加え、スポニチ本紙のアマ野球担当キャップは「地方大会での感染リスクを完全になくすことが出来ないこと」を指摘していました。

「やむを得ない」しかし「残念」

休校や部活動停止の解除に関しても、感染に関する「緊急事態宣言」の解除同様、地域によって感染リスクの差があり、判断の基準をどこに置くかの“苦渋”があったことでしょう。

私自身は「中止はやむを得ないこと」と受け止めますが、あるいは“出来たのに…”と思う地域の学校があるとしたら、最後の夏を燃焼出来なかった3年生たちの悔しさは計り知れないことでしょう。

振り返ってみると、私もスポニチ本紙に在職中、担当にはなりませんでしたが、遊軍(助っ人)として甲子園には複数回、足を運びました。そうした中で記憶に残るのは1979年(昭和54年)の第61回大会、8月16日に行われた和歌山代表・箕島vs石川代表・星陵の延長18回に渡る死闘でした。

1-1で延長戦に入り12回、星陵が加点したその裏、箕島が本塁打で追いつき、16回も星陵が加点したその裏、星陵が本塁打で追いつきます。その回の奇跡は、星陵が2死を取り、これで終わったと思ったとき、次打者の1邪飛を一塁手が転倒して捕れず、その後に出た本塁打でした。

最後は箕島のサヨナラ勝ちとなりましたが、私などはまるで神が支配しているようなこの展開に興奮して途中からスコアブックへの記入も忘れ、ア然茫然状態で試合を観ていたことを思い出します。

今夏の大会、開催出来ていれば投手の球数制限など、選手たちの健康管理に重きを置いた新しいルールが実施される予定でした。

箕島vs星陵戦のようなデスマッチは、過去の歴史としてこれからはもうあり得ないでしょうが、高校野球の根強い人気は、負ければ次がない背水の陣で発揮される若者の必死さが生み出すドラマ性にあるのですね。

この夏は本当に寂しくなります。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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