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再び“世界”へのチャンスを…

7月に入ってやっと動き始めたプロボクシング界ですが、8月21日に予定されている帝拳プロモーション主催の「ダイナミックグローブSP」(東京・後楽園ホール)に元日本スーパーフェザー級王者の尾川堅一(32=帝拳)が出撃します。

無敗のホープ(WBO世界フライ級3位)中谷潤人(M.T)が挑むWBO世界フライ級王座決定戦(相手は同級1位ジーメル・マグモラ=フィリピン)の舞台で尾川も“健在”をアピール(相手は未定)します。

紆余曲折はつきものの世界ですが、尾川もまさに天国から地獄への憂き目を味わわされています。

2017年7月、日本スーパーフェザー級王座の5度目の防衛に成功後、同級王座を返上して尾川は世界へ羽ばたきます。

同年12月9日、ラスベガス(米ネバダ州)の「マンダレイ・ベイ・イベントセンター」のリング。IBF世界スーパーフェザー級王座決定戦の檜舞台で尾川は同級5位のデビノ・ファーマー(米国)に打ち勝ちます。

“幻”となった世界初戴冠

この試合、WOWOWの「エキサイトマッチ」で生中継されましたが、尾川の日本拳法で鍛えたノーモーション・パンチが光りましたね。幼年時から日本拳法に親しんでいた尾川は、明大時代に団体戦で全国制覇。日本拳法はプロボクシングの世界で通用するか、とプロ入りしているのです。

判定勝利で世界の頂点に…まさに天国です。

が、1月に入りとんでもないことが起きます。

試合4日前に抜き打ち的に行われたドーピング検査の結果で禁止薬物への陽性が判明。ネバダ州アスレチックコミッションは、試合、及び試合結果を無効とし、尾川には6カ月の資格停止処分など制裁を受けました。

当時の帝拳サイドは、尾川にはアトピー性皮膚炎の持病があり、そのための薬を服用しており、それらを申告していなかったことを明かしました。

JBC(日本ボクシングコミッション)からは、1年間のライセンス停止処分を受け、地獄に突き落とされた形となりました。

そして…処分が解け、2019年2月以降の再起3戦を2勝(1KO)1分(負傷判定)と乗り切り、今回の8月に臨みます。

ドーピングなどという、まさに寝耳に水、思いもかけなかった不本意な出来事により、せっかく手に入れた世界王座を“幻”としてしまった悲運の戦士。しかし、こうした失意は、次にまた来るだろうチャンスに向けて、きっと大きな原動力になってくれることと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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