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石井慧の柔道復帰に思う

北京五輪(08年)柔道100キロ超級金メダリストでプロ格闘家・石井慧(24=アイダッシュ)の柔道界復帰が話題となっています。といっても聞こえてくるのは、アレレ、石井って柔道がイヤで転向したんじゃなかったっけ、などといったような声ですが、まあ、この世界、生きていくには、それなりの苦労もあるようです。

石井が柔道の「全米体重別選手権」(4月29日=日本時間同30日=米フロリダ州オーランド)にエントリーしたことが分かったのは4月18日のことでした。

同19日付のスポニチ本紙は、これを裏一面で大々的に報じていますが、石井はこれを機に「米国代表」として、16年リオデジャネイロ五輪出場を目指す、と書かれていました。

北京での夏季五輪後、石井は11月にプロ格闘家への転向を正式に表明しました。1年間の長~い“お待たせ”があり、翌09年大みそかの「Dynamite!!~勇気のチカラ~」でようやくお目見え。注目を集めたプロデビュー戦の吉田秀彦(吉田道場)との柔道家対決は、吉田が仕掛けた打撃戦にいいところなく、判定負けを喫しています。

その後はハワイ、ニュージーランドで試合を行い、昨年秋から国内の「DREAM」や「K-1ワールドMAX」「Dynamite!!」などFEGが運営する舞台に上がり腕を磨いていました。

狭まる戦いの場に苦慮・・・

実は石井の今季初戦は、米本土デビュー戦となる「ストライクフォース・チャレンジャーズ」(現地時間4月1日=米カリフォルニア州)に決まっていました。このチャレンジャーズはストライクフォースへの登竜門としての大会で、石井自身も気合が入っていたようですが、その後、今年3月13日にストライクフォースが、UFCを運営するズッファ社に買収されるという動きがあり、その騒ぎの中で石井の参戦も書類の不備などを理由に見送られてしまったのです。

うがった見方をするなら当初、契約先を選ぶ段階でUFC参戦の意向を表明しながら、最終的に蹴った石井を、ズッファ社が嫌ったことも考えられる出来事です。

昨年大みそかの「Dynamite!!」でのジェロム・レ・バンナ(フランス)戦=石井の判定勝ち=以来、石井は試合から遠ざかっており、とにかく戦いたい、の一途な気持ちで今回の柔道に飛びついた、と言われています。

石井にとって柔道の試合は北京五輪の決勝戦以来、2年8か月ぶりとなります。古巣復帰といえば07年1月、北京五輪出場を目指してレスリングの全日本選手権に出撃したプロ格闘家の山本“KID”徳郁(KILLER BEE)を思い出します。7年のブランクを乗り越えて出場したKIDは2回戦敗退、それも右ひじ脱臼という痛い思いを味わわされて・・・でした。“神の子”KIDといえど、アマのルールの中では簡単に勝てない、ということが証明されるチャレンジでした。

まあ、石井の場合は、日本の大会ではないことだし、久々の試合であっても、そこそこはやるのではないか、と思います。が、問題はそういうことではないでしょう。

石井が、これをきっかけに古巣の柔道界とどういうつながりを築いていくのか、日本との関わりはどうなのか、などが気になります。まあ、とりあえずは“静観”するしかありませんが・・・。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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