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ロマチェンコの判定負けと採点の限界

ボクシング好きの友人からメールが入りました。

〈改めて採点の難しさ、というか、分からなさを感じるね〉

10月17日(日本時間同18日)、ラスベガス(米ネバダ州)で開催された注目のビッグマッチ、WBA世界ライト級スーパー・WBO&WBC同級王者ワシル・ロマチェンコ(32=ウクライナ)vsIBF世界同級王者テオフィモ・ロペス(23=米国)の世界ライト級4団体統一戦です。
(試合は10月18日午前11時からWOWOWが生中継)

アマチュア時代は2008年と2012年両五輪のボクシング(2008年=フェザー級、2012年=ライト級)で金メダルを獲得。プロ入り後も2014年6月21日、3戦目でWBO世界フェザー級王座を獲得。WBO世界スーパーフェザー級時代には、スピードとハイテクを駆使したボクシングで対戦相手をことごとく棄権に追い込む強さでその名を響かせました。

という印象があるから観(み)る側も、倒す場面を期待するし、それ以上にどんな倒し方をするのか、とさらに期待を膨らませます。

…が、結果を先に言うと、この試合、ロマチェンコが判定負けを喫しました。3人のジャッジが下した採点は、116-112、119-109、117-111、でいずれもロペスを支持するものになったのです。

試合を中継するWOWOWで解説を務めた評論家のジョー小泉氏は、ロマチェンコ優位の見方で話を進めていただけにその結果には「エッ? これは…」とア然といった様子でした。

疑惑? 正当? 判定の難しさ

展開は序盤、ロマチェンコが意外だったのは、手を出さずに足を使い、様子を見る回を続けたことでした。が、それにしても「高性能」の異名を持つロマチェンコ。そんな守りの中でいつ突破口を見い出し、畳みかけるのか、と皆“そのとき”を待っていたことと思います。

しかし、中盤以降、ロペスのプレッシャーがさらにきつくなり、ロマチェンコは後退も余儀なくされてチャンスがなかなかつかめません。ともに決定打がないまま、ロペスの、それもガードの上へのパンチを含めた手数、ロマチェンコの数少ない有効打-積極性と消極性、その中にも一長一短かある攻防のどちらを取ろうかとジャッジは迷ったかもしれません。採点の最大10ポイント差は、そうした逡巡がうかがえる数字のように感じました。

プロボクシングの試合で“不可解な採点”というのは昨今、別に珍しいことではありません。ただ倒すビッグパンチだけでなく、ジャブの有効性なども採点に加えられるようになったことでジャッジの判断が難しくなります。人が下す判断。そこに差が生まれるのは仕方のないことでしょう。

だから…一般論として元世界王者の浜田剛史氏(帝拳代表)は、そのときのジャッジ構成ではこの結果が出た、同じ試合でも別のジャッジ構成では違う結果が出ることもある、という考え方-。

判定勝負があり、採点競技である以上、言葉は悪いにしても“疑惑”も含めてボクシングであり、納得できなければ再戦で決着をつけることが一つの解決策の形となってくるかもしれませんね。

まあ、参考にはなりませんが、私が展開を記したノートに書いた採点は「ロマチェンコの4ポイント勝ち」でした。

なぜこんな結果に…と憤慨するロマチェンコ・ファンも多いことと思いますが、こうした採点に関する出来事は、なかなかいい解決策がありませんね。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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