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泣くなよ“シブコ”涙の4位

人の胸の内を知ることは出来ないにしても、どれほど悔しかったことだろう、とうかがい知ることは出来ます。

ホールアウト後のインタビューで渋野日向子(22=サントリー)は、両目ジリに涙の玉をうっすらと浮かべ、それでも気丈に答えました。

12月14日(現地時間)に終了した米女子ゴルフの“最強決定戦”メジャー競技「全米女子オープン」(米テキサス州=チャンピオンズGC・サイプレスクリーク・コース)の激闘です。
最終日の模様は12月14日午後11時からWOWOWが生中継

渋野が口を開きます。

〈…第1ラウンド(R)と第2Rは“出来過ぎ”の私。第3Rと第4Rが“ホント”の私でした。これが実力です〉

予選ラウンド2日間、トータル10バーディー(3ボギー)を奪い、通算7アンダーで後続に3打差をつける単独トップ。決勝ラウンド2日間、トータル3バーディー、9ボギーで低迷。結果は通算1アンダーで優勝を逃がす悔しい4位となりました。

予定された最終ラウンドが降雨悪天候のため現地時間12月14日に順延されました。日本時間同日午後11時25分にスタートした渋野の“快挙”を見逃すわけにはいかない、とファンは深夜のテレビの前で眠い目をこすっていたことと思います。

通算4アンダーで後続に1打差の単独トップで最終Rを迎えた渋野。緊張あふれる前半アウトはバーディーが取れず2ボギーでスコアを通算2アンダーに落とします。競りかけるエイミー・オルソン(米国)が3連続ボギーの後、2連続バーディーを奪って並びかけ、後半インはこの2人の一騎打ちが予想されました。

その前に…渋野にはちょっと心にひっかかる出来事がありました。

第3Rは渋野(1バーディー、4ボギー)に限らず、ムービング・サタデー転じて全体的に伸び悩み、動かない日…。

渋野が変えた第3Rのピン位置

これについて、第2Rを終えた段階で、やはり大会を生中継したゴルフ専門チャンネルの「ゴルフネットワーク」で解説を務めた岡本綾子プロが、こんな指摘をしました。

〈主催するUSGA(全米ゴルフ協会)は(優勝スコアを)2~3アンダーに抑えたいと思っているでしょう。渋野さんが(第2Rで)7アンダーと伸ばしたことで第3Rはピンの位置をかなり変えてくると思います。それを乗り越えられるかどうかに(優勝は)かかってきますね〉

ゴルフを難しくするかどうかは、ピンの位置でどうにでもなります。岡本プロの指摘通り、第3Rのピンの位置は、傾斜にかかるところに切られていたりして厄介なものとなりました。渋野にとっては、自分が蒔いた種をどう刈り取るかの試練-。

加えて前夜の降雨でフェアウエーが軟弱になり、長いコースでランが出ない攻めにくさ、おまけにボールには泥が付着してコントロールもままならなくなりました。

首位を保ったものの、1打差に詰め寄られて迎えた最終日は、渋野にどれだけの重圧を与えたことでしょうか。

勝負がかかったバックナイン-。

後半インを迎えて渋野は10番から2連続ボギー叩いてしまいます。首位陥落。逆に2打のビハインド。13番(パー5)のバーディーで巻き返すかとも思われましたが、17番(パー4)の3パット(ボギー)で力尽きてしまいました。

ここで携帯電話にメールが入ってきました。時計を見るともう明け方が近い午前4時半。こんな時間に電話がかかってくるのは同業者か? やはり…そのメールの内容は、渋野は凄い、よくやったと思う、全英(昨年の「AIG全英女子オープン」優勝もフロックでないことを見せつけたと思う、と渋野の頑張りにエールを贈るものでした。

実際、不振に陥った今季、前回優勝者で乗り込んだ「AIG全英女子オープン」(予選落ち)などでは肩身の狭い思いをしたことと思います。

それらを乗り越えて…うるさいUSGAのお偉方たちにピンの位置まで難しくさせた渋野は、確かに力をつけたことと思います。

負けて幅を広げ、また強くなる勝負の世界。めげずに頑張れ! ただそれだけです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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