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新五輪種目「ブレイクダンス」の“なぜ”

年が明ければ「半年」などアッという間です。

新型コロナウイルス禍のために延期されて2021年開催(7月23日開幕)となった東京五輪は、果たして開催できるのか? それがまだ不確実の中、新たに新型コロナのさらに感染力が強い「変異種」への感染者も出て先行き不安な情勢となりました。

そんな中でこのほど、2024年の開催を予定する「パリ五輪」で実施される各種競技がIOC(国際オリンピック委員会)に承認されました。

内容は東京で新採用された「野球・ソフトボール」と「空手」が除外され、新たに「ブレイクダンス」が採用されました。同じく東京で新採用の「サーフィン」「スケートボード」「スポーツクライミング」は継続して実施されることになりました。

ギョッとしたのは「ブレイクダンス」の採用です。当然ながらこのテのジャンルはとんと疎く、何を言われても分かりませんが、イメージとして頭の中に浮かぶのは、街角などで若い人が軽快な音楽に乗ってパフォーマンスしているストリートダンスでしょ、くらいなものです。

もちろん、これがなぜ五輪種目になるの? との不思議感は拭えません。

若者文化への迎合も

思い出すのは、2010年バンクーバー冬季五輪時、スノーボード(ハーフパイプ男子)の日本代表となった国母和宏選手の乱れた服装でした。

選手団正装のジャケットこそ着用していたものの、ずり下げた腰パン、ワイシャツの裾を外に出し、ネクタイも緩め、どうしても国民の税金もかかわってくる五輪選手としての自覚がないと問題となりました。開いた記者会見でも、小声で舌打ちした「ちっ、うるせーな」がマイクに入り、間延びした「反省してま~す」も人を食ったものとひんしゅくを買いました。

別にスノボーが悪いというわけではありません。が、国内外で活躍し五輪選手にも選ばれた第一人者がこうだと、スノボーの連中はみんなこうなのか、社会性がないのか、という印象を与えてしまいます。

もともとは仲間内で腕前を競い合う遊びであり、そこから脱出して五輪種目になどなってしまったとき、とんでもない大舞台に出て、それをどうスポーツ化するか、選手も含めてルール第一の競技に持っていけるか、というのがこのテの種目の大きなテーマでしょう。

継続する「サーフィン」にしても、新採用された「ブレイクダンス」にしてもそれは同じです。

率直に言わせてもらえば、ボクシングが再三、除外の危機にさらされたり、レスリングなども階級の制限、試合を簡素化させるルールを強いられたり、伝統競技がスミに追いやられる傾向の中、どこか五輪存続を意図した「若者文化への迎合」が図られているような気がしてなりません。

「ブレイクダンス」が悪いわけではありません。でもそれは「スノボー」「スケボー」同様に仲間内の遊びであり、高い技術を駆使できるようになれば競技性は出てくるかもしれませんが、やはり、エンターテインメントの枠内でしょう。果たして五輪の場で競い合う価値があるものかどうか-。

4年に一度の五輪にすべてを懸けて日々、真剣勝負のトレーニングに取り組むアスリートたちは大勢いるのですから…。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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