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“異常事態”の初場所開催

部屋を拠点とする共同生活ゆえに「クラスター(集団感染)」の可能性は、決して低くはない環境にあるといえるでしょう。

とはいえ、これだけの数字を突きつけられてしまうと、改めて新型コロナウイルスのしつこい感染力を恐怖に感じてしまいます。

ファンにとっては待ち望んだ大相撲初場所(1月10日初日=東京・両国国技館)の開幕。が、新春の風物詩ともいえる初場所は、暗雲に見舞われたものになってしまいました。

開幕前日の1月9日、九重部屋と友綱部屋の力士5人への感染が発覚したのです。検査の結果、九重部屋は幕内・千代翔馬と十両・千代鳳、幕下以下2人が、友綱部屋は幕下以下1人が、それぞれ陽性反応-。

これにより両部屋の全力士計39人が、感染者・濃厚接触者として欠場。さらに年末にクラスターが発覚した荒汐部屋の10人、年が明けて横綱・白鵬の感染が発覚し、所属する宮城野部屋の16人…実に65人が休場という、まさに“異常事態”の初場所となっ
てしまいました。

“綱取り”貴景勝にも暗雲

折から政府による緊急事態宣言が再発令されたこともあり、やるのかやらないか、が最大の焦点。コロナ禍で休場する力士以外に横綱・鶴竜が「腰椎すべり症」の診断書を提出し4場所連続休場を余儀なくされています。

これだけ力士がいないと取組の作成も大変です。幕内は通常の21番から18番へ。28人中9人が休場となった十両は、もっと深刻で通常の14番が9番と激減しています。

そんな中での強行開催-。

初日恒例の協会挨拶で役力士とともに土俵に上がり、マイクの前に立った八角理事長(元横綱・北勝海)の言葉は、大量に休場者を出したことに対するお詫びに終始して沈痛でした。

そうした中で“綱取り”に挑む大関・貴景勝が、どんな相撲を見せるか、は強行開催した今場所の最大の見どころといえたでしょう。つまり、勝つだけではなく、勝ち方の内容をも問われ、重圧がかかる一戦々々。その大事な滑り出しに貴景勝は、難敵の小結・御嶽海に力負けしてしまいました。

立ち合い、先に相手に踏み込まれ、後手々々の対応。我慢できずに引いて押し出されました。“綱取り”場所のプレッシャーか、あるいはコロナ禍の中で開催された異状事態にメンタルがブレたか-。

いずれにしろ2021年最初の初場所、この15日間は誰にとっても、胸が痛む長~い日々になりそうです。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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