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スポーツ選手のタトゥーは是か非か?

多くの方々が気づき、あれは何だ? と思ったことでしょう。

プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(31=Ambition)の左の肩から腕に彫られた入れ墨です。

【入れ墨】=「先史時代から行われ、日本では鳶などのや職人や遊び人の間に行われた。刺青、彫物、タトゥー(tattoo)」(広辞苑)

それは井岡が2度目の防衛に成功した昨年大みそかの田中恒成(25=畑中)戦で露出。腕だけでなく左脇腹には長男「磨永翔(まなと)」君の名前も彫られており、会場に足を運んだ観客はもちろん、テレビを通して多くの人々に目撃されました。

JBC(日本ボクシングコミッション)のルールには「入れ墨など観客に不快の念を与える風体の者は試合に出場できない」(第95条2号)とあり、JBC倫理委員会はこれを問題視していましたが1月22日、井岡と所属事務の会長には監督責任として「厳重注意」の処分が科せられました。

井岡の入れ墨は、今回の田中戦の前にも是非が問われており、クリームを塗るなどしてカバーしていましたが、田中戦では汗ではがれ、すべてが露出してしまう“想定内”の出来ごととなってしまいました。

JBCは2007年から警視庁との連携で暴力団関係者の観戦を拒むなど反社会的勢力との関係一掃に取り組んでおり、選手の刺青問題も“今どき…考えが古い”などの声があっても、プロボクシング界全体のイメージアップを視野に入れ、厳しく規制する姿勢を崩すことはないようです。

“少年たちの目”を意識してほしい

スポーツ選手の入れ墨に関しては、日本代表が大活躍したラグビーの「ワールドカップ(W杯)日本大会」(2019年9月20日開幕)でも問題化されました。ニュージーランドやサモア、トンガ、フィジーなど南半球の選手たちには伝統文化として“当たり前”の入れ墨を、国内滞在中(ホテルやプールなどを使用の際)にどう対処するかという議論です。

日本とは基本的に受け取め方が違う入れ墨に対し、外国人勢は極めて協調的で公共の場では長袖のシャツで隠すなど、日本人顔負けの“郷に入れば…”の精神を発揮したことで解決しました。彼らのマナーはたいしたものですね。

そういうこともあり、入れ墨の是非については、判断が難しいところがあるでしょうね。

言い方ひとつとっても「入れ墨」「刺青」「彫物」なら、反社会的勢力をイメージしてしまうし、女性たちにも嫌悪感が薄くなった「タトゥー」と言い方を変えれば、背中の“紋紋(もんもん)”より、体の一部にちょこっとというファッション性に意味合いを変えてしまいます。

プロボクシング界も外国人勢はよくて日本人勢はダメというのも、何となくモヤモヤしてしまいますね。

やはり入れ墨の是非を判定するものは、選手自身の矜持ではないでしょうか。

入れ墨への受け止め方が変わったといっても、日本人にとってはまだまだ「入れ墨=反社会的勢力」のイメージが強いし、野球選手にしてもサッカー選手にしても、少年たちの憧憬の的となっていることを考えれば、自ら入れ墨を避けることくらいは心得ているでしょう。

井岡も日本人初の4階級制覇王者を誇るなら入れ墨は余計です。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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