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“不屈の闘魂”~照ノ富士の復活劇~

大相撲初場所で初優勝を飾った“暴れん坊”の大栄翔(27=追手風)が三役(西小結)に復帰するなど春場所(3月14日初日=東京・両国国技館)は新旧交代、若手の台頭で面白くなりそうですね。

そんな中、周囲の激しい動きをよそにデンと構えて“もう一つ上”を見据えるのが東関脇・照ノ富士(29=伊勢ケ浜)です。

周知のように元大関。両ひざのケガや内臓疾患などで序二段にまで陥落。そこから這い上がり、昨2020年7月場所で幕内に返り咲くといきなり幕尻優勝を飾り、そこから11勝、13勝を挙げ、大関昇進の目安となる直近3場所33勝まで「あと9勝」の条件を満たすところまでこぎつけているのです。

新関脇だった2015年(平27)夏場所で優勝を遂げ、場所後に新大関に昇進。その力量から当時23歳は、すぐにでも横綱と期待されました。

好事魔多し-。ここからケガや内臓疾患などで転落の道をたどることなど誰が予想したでしょうか。幕内優勝経験者、大関経験者が序二段の土俵に上がることなどこの世界、にわかに信じられない出来事といえるでしょう。

良き伴侶との二人三脚で

辞める選択肢もあり得た中、事実、照ノ富士は親方には何度も、辞めさせてほしい、と懇願したそうです。周囲の説得があったにしても、やはり、序二段で相撲を取るということは…そこに当然のことながら照ノ富士の「今に納得できない」何かがあったのだろうなァ、と思います。しかし、照ノ富士は土俵に上がり続けました。なぜ続けられたのかは、もちろん本人の「やれることを精いっぱいやっていれば結果はついてくる」という信念のたまものでしょうが、このほど“ああ、なるほどね”という事実が明らかになりました。

この2月11日、照ノ富士は、東京・江東区の富岡八幡宮で結婚式を挙げました。お相手は新大関に昇進する前から交際していたというモンゴルからの留学生、26歳のツェグメド・ドルジハンドさん。すでに3年ほど前に婚姻届けを出していたそうです。

苦闘の時期を振り返り、照ノ富士は「やはり一人ではできないことが多くありました。周りの支えが本当に大きかったが、その中で一番…やっぱり奥さんのおかげだなと思っています」と話しました。

そして…心機一転、照ノ富士はこの春場所で奇跡的ともいえる2度目の大関獲り、というか、しばらく留守にしていた自分の居場所を取り戻せそうなところまで来ました。

進退問題はスポーツ各界のアスリートにとって誰もが直面する避けては通れない壁です。さまざまな試行錯誤にあって「辞めることはいつでもできる。悔いを残さないために出来る限り…」という考えも選択肢の一つに入ってくるそうです。

これは本人にとってきつい道ですが、照ノ富士には、そうした“不屈の闘魂”のようなものを感じます。ここまで来たら再び大関へ、そして横綱へ、と上に突き進んでもらいたいと思います。
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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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