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祝! 凱旋初防衛

リング下の記者席から見上げる挑戦者のアンヘル・グラナドス(35=ベネズエラ)は、背が高く、手足が長く、何となくやりにくそうな相手に見えました。5月17日夜、埼玉・さいたまコミュニティアリーナで行われたプロボクシングWBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(30=ワタナベ)の防衛戦です。

大柄なグラナドスが来日したときから注目された2人の体格差ですが、予備検診で明らかになった数字は、身長で12・7センチ、リーチで11・5センチ、もちろんグラナドスが上回るものでした。

リーチの11・5センチ差。これは自分の手でモノサシの11・5センチ部分を持って腕を伸ばしてみると結構、実感としてつかめますが、少なからぬ距離の差であることは確かです。

試合前、会場に来ていたおなじみの元世界王者・浜田剛史サンに聞いてみました。

私 「単純に考えれば、手の長さが違うから届かない。こういう相手にはやはり、飛び込んでボディーなど踏み込みの工夫が必要になるのでしょうねェ」

が、浜田サンは平然と言いました。
「内山はごく普通に、いつも通りの戦い方をすると思いますよ」

ちょっと意外な返事でしたが、このとき、浜田サンの頭の中には、26戦で8敗を喫しているグラナドスの戦績から、体格を生かした戦い方が出来ていない選手なのでは? という分析があったのかもしれません。

ゴングが鳴って大事な序盤の主導権争い。内山の出方を見て、なるほど、と思いました。
左のリードを上下に打ち分け、プレッシャーをかけて相手を下がらせながら、機を見て右をうならせます。
本当に距離の差を感じさせない内山の攻めでしたが、そのカギを握っているのが“スピードの差”でした。

ポンポンと当たるジャブ。
相手の距離を完全に自分の距離にして、いつも通りの自分のボクシングを繰り広げる内山。
こうなればやりたい放題でしょう。
下、下と攻撃を集めておいて、上への右。勝負を決めた6回の右一撃は「練習通り」のパンチだったようです。

試合後、浜田サンが、また平然と言いました。
「速さがあれば当たるんですよ」

埼玉・春日部市出身。王者の地元凱旋初防衛は、会場を埋めた6100人(主催者発表)のファンを喜ばせました。
が、内山が王者としての真価を問われるのはこれからでしょう。

暫定王者ホルヘ・ソリス(メキシコ)との王座統一戦は?
屈辱の王座陥落から再起、再び戴冠を狙うホルヘ・リナレス(ベネズエラ)の動向は?

実力者がそろうこのクラスの熾(し)烈な戦いは、内山のV2戦から本格化しそうです。





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非公開コメント

No title

う~~~~!
見ることできなかったぁ・・・。
さぞかし、いい試合だったんでしょうね。
何故に、気持ちよい試合を見ることが出来ず、
クゥゥゥってなる、消化不良の
試合ばかり、ノリノリで見てしまうのだろーか?
ん?日頃の行いだって、なーんとなく
聞こえてくるのは、気のせい、ですよね?ね?

平常心

まずは内山に乾杯ですね・・・

私も佐藤さん同様に体格の差をどう克服するかがポイントだと思いましたが、1ラウンドを見てハッと気がつきました。
内山のスピードです・・・速い、明らかにグラナドスより速い!!!
そして、グラナドスが細長いサンドバックに見えてしまいました。

内山はグラナドスを普段トレーニングしているサンドバックに見立てたのかもしれませんね・・・これで平常心が出せたのかも・・・と勝手に思いました。(笑)
プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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