気になるホルヘの動向は?

6月6日(月)のWOWOW「エキサイトマッチ」(午後8時~)で放映されたプロボクシング元2階級制覇王者ホルヘ・リナレス(25=帝拳・ベネズエラ)の試合を見たボクシング好きの友人から「リナレスの今後」について聞かれました。

メキシコに乗り込み、地元のアドリアン・ペルドゥゴ(27)を相手に戦ったライト級10回戦(ノンタイトル戦=リナレスの7回1分42秒TKO勝ち)は5月28日(日本時間同29日)に行われたものですが、画面を通して見るリナレスは、1回に左アッパーから連打でダウンを奪い、その後、粘るベルドゥゴの接近戦を受けて立つという、ガチガチの攻防を繰り広げ、7回、レフェリーストップによるTKO勝ちを収めました。

WBC世界フェザー級に続く2階級制覇となったWBA世界スーパーフェザー級王者時代の09年10月10日、V2戦でファン・カルロス・サルガド(メキシコ)に“まさか”の1回TKO負けを喫し、王座から陥落して1年8カ月が経ちました。

その間、昨年3月のフランシスコ・ロレンソ(ドミニカ共和国)から始まった再起戦は、今回のベルドゥグ戦で4戦となり、戦績はもちろん全勝。3度目の戴冠を目指して順調な歩みを進めているところです。そして・・・友人を含むファンの注目は、待ち遠しいリナレスの復活、3度目の戴冠が3階級制覇になるのかどうか、というところなのです。

標的はライト級の実力派王者ソト?

ベルドゥゴ戦はライト級で行われており、その意味ではライト級王座挑戦に向けた前哨戦とみておかしくありません。それが具体化されるのは、リナレスの戦いぶりと試合の解説を務めたジムの先輩王者・浜田剛史氏(帝拳プロモーション代表)の指摘でした。

1回にダウンを奪って優位に立ったリナレスが、その後、持ち味のスピードと強打で相手を翻弄するだろう展開は、誰もが予想したことと思います。が、リナレスは足を使う、いつもの“華麗さ”を封印、あえて相手の、頭突きも生かした捨て身の接近戦に正面から付き合う“泥臭さ”を選択しました。

アレレッと釈然としない思いで観戦するリナレス・ファンに浜田氏がしっかりと補足説明をしてくれます。

「受けて打ち合う。ブロックして打ち合う。もちろん、いつものようにリナレスの距離で戦うことは簡単なことです。でも、ここはもうひとつ、幅を広げたい。練習でやってきたことを彼もよく理解して、しっかりと実戦で試していますね」

な~るほど・・・世界戦の舞台に立つ選手の力量として、浜田氏が常に「持っていてほしい」と願うものは“幅”です。言い換えれば“対応力”でしょうか。それはWBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(帝拳)も、王座から陥落はしましたが長谷川穂積(真正)も、兼ね備えているもので、コレがだめならアレ、アレがだめならコレ、という二の矢、三の矢があるかどうか、なのです。

ベルドゥゴ戦でリナレスが見せた戦い方は、明らかに強豪がそろうライト級を意識したもの、足を封じ込まれたときに必ず来るだろう、このクラスの激しい打ち合いを想定したものだったようです。

リナレスの3度目の戴冠の相手は、WBC世界ライト級王者ウンベルト・ソト(メキシコ)という話も伝わってきています。WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志(ワタナベ)との“国内的”ドリームマッチは、どうやらパスされそうですが、実力派王者ソトへの挑戦が実現すれば、これは“世界的”ドリームマッチとなることでしょう。

そのときが近付いたゴールデン・ボーイの年内の動向から目が離せなくなってきました。


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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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