続・汚名返上マッチに臨む遼クン

熱戦の模様を中継するテレビの画面からも、必死に歯を食いしばる“我慢”の様子が伝わってきました。USPGAツアーのメジャー第2戦「全米オープン」(米メリーランド州=コングレッショナルCC)第2日(6月17日=日本時間同日)の石川遼です。

前日の第1日、イン・スタートの10番(パー3)でいきなり池ポチャなど、3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーと出入りの激しい内容で苦戦。3オーバーの74、62位の出遅れ発進となりました。

この位置だと第2日は、予選のカットラインが気になる、心理的にイヤなラウンドを強いられることになります。結果的に石川はこの日、1アンダーの70で回り、通算2オーバーの144で暫定ながら予選通過を確実にしました。ちなみに第2日は日没サスペンデッドで21人がホールアウトできずに終了しています。

「1アンダーの70」といった味気ない言葉の裏にどれだけ、19歳の喜怒哀楽、さまざまな感情が行き来したことでしょうか。5バーディー、4ボギー。バーディーの後のボギー、ボギーの後のバーディー・・・。USGA(全米ゴルフ協会)仕様の、この難コースを乗り切るには、ただひたすら“我慢”でした。

我慢、また我慢の末に・・・

それに加えて天候の急変。この日、石川が9番を終えた時点で雷雨のため40分近い中断がありました。石川にしてみれば6、8番でバーディーを奪い、乗りかけていた矢先だったのに・・・という気持ちもあったことでしょう。

後半インに入り、ドライバー・ショットが右に出がちとなった石川は、14番(パー4)で第1打を右の林に打ち込んでしまいます。グリーン方向を覆う木の枝。空いているスペースは? といえば、木の幹と幹のわずかな間しかありません。石川はここを低いボールで抜いてグリーン前まで運び3オン。ボギーにはなりましたが、思わず「ナイス・ボギー!」と拍手を送りたくなるほどのリカバリーでした。

大会を中継するテレビ朝日で解説を務める羽川豊プロは、距離が長く、とにかくタフなセッティングとなった今大会のキーポイントを「耐え続ける精神力」とし、攻略法としては「バーディーを狙うのではなく、ボギーを打たないゴルフに徹すること」と指摘していました。

第2日を終えて、初日首位のロリー・マキロイ(英国)が、この日も66と伸ばして通算11アンダーと一人、独走態勢を築きましたが、これは出来すぎの感、です。普通なら6打差の通算5アンダーで2位(暫定)につけているY・E・ヤン(韓国)のスコアが妥当といったところかもしれません。

石川は、今大会直前の国内ツアーで2週連続予選落ちし、しかも、あの“うっかり無免許運転”の発覚を謝罪しつつ日本を後にしてきました。さまざまな意味で、私は今回の石川の臨戦を「汚名返上マッチ」と名付けましたが、第2日の健闘は、それを帳消しにしたのではないかと思います。

決勝ラウンドの残り2日間。石川には歯を食いしばってもらいたいと思います。そして目標の昨年の成績(33位タイ)以上を目指し、さらなる高みを視野に入れてほしいものです。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

最新記事
カテゴリ
最新トラックバック
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

アクセスランキング
ランクアップにご協力下さい
↓↓↓↓クリック↓↓↓↓
QRコード
QR