「なでしこジャパン」の奇跡

後半24分、強烈なシュートを浴びて米国に先制点を奪われたとき「ああ、やっぱりなァ」と急に眠気優先となってしまった方も多かったのではないでしょうか。サッカーの女子W杯ドイツ大会の注目の決勝戦(日本時間7月18日未明キックオフ)です。

それはそうです。ドイツ、スウェーデン撃破と大健闘の「なでしこジャパン」に“頼むぞ、もう一丁!”と決勝の大舞台での勝利を祈っても、W杯過去2度優勝の強豪・米国、体格差歴然のパワフルな相手に先制点を許しては、その時間帯を含めて、とても勝ち目はなし、と思ってしまうのは仕方のないことだったでしょう。

「奇跡」とか「ミラクル」などという言葉は、安易に使いたくないものですが、スポーツの記事では、便利ゆえに、しばしば使ってしまいます。例えば女子ゴルフの「スタンレー・レディース」(7月17日最終日=静岡・東名CC)初日、有村智恵が同一ラウンドでアルバトロスとホールインワンを立て続けに達成した快挙など、やはり「奇跡的・・・」という表現が手っ取り早く、最初に出てきてしまいます。

「なでしこジャパン」の反撃は、まさにその「奇跡的・・・」がピタリと当てはまるものでした。

ウトウトと半分、閉じてしまっている目に飛び込んできたものは後半36分、こぼれ球を押し込んでいるMF宮間あや(26=岡山湯郷)の同点ゴールでした。

エッ! 思わず拍手! 眠気が吹っ飛びました

そして延長戦。前半14分、FWワンバックにヘディングシュートを決められ、再び米国が先行したときは「ああ、やっぱり! 今度こそもうダメ!」とまたまた、眠気に教われましたが。が、これも後半12分、MF宮間が蹴ったCKをMF沢穂希(32=INAK)が、やるときにやってくれる、あの沢が、ですよ、飛びついて右足で押し込み、何とまた同点に追いついてしまったのです。

強者に先手を取られ、その都度、苦境に立たされたイレブンを支えたものは、折れない心、あきらめない気持ち、だったでしょうか。試合を中継するテレビの画面からも、その熱い気持ちがうかがえ、優位に立つ米国の方が、最後は動きが鈍り、疲労困ぱい気味でした。

PKによる最終的な決着は、実力よりむしろ、運です。ここまで来ればもう、何も言うことなし、勝ち負けの計算までは出来ませんが、ここでもGK海堀あゆみ(24=INAK)が「奇跡的・・・」な好セーブを連発です。

2人を阻止、1人がミス、成功を1人だけに抑え、3-1でPK戦勝利。日本の女子サッカー「なでしこジャパン」は、ついに世界の頂点に立つ、歴史的な快挙を成し遂げたのでした。

女子W杯は、FIFA(国際サッカー連盟)が主催する世界一決定戦です。1991年に第1回大会(開催国・中国)が開かれ、以後、4年に1度の開催。当初の「FIFA女子世界選手権」が「ワールドカップ」と改称されました。

今年で第6回の開催。優勝回数は米国2、ドイツ2、ノルウェー1、それに今回の日本1、が加わりました。それは、当たり前といえば当たり前のことですが、日本が世界の強国の仲間入りを果たしたことであり、これからは、これまで以上に大変な、受けて立つ側に回ってさらなる精進続けることになります。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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