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バレロの悲劇

WOWOWの制作局スポーツ部でチーフ・プロデューサーを務めるO氏からメールが入ってきました。
4月21日午後のことです。
「日本にいたときは本当に真面目だっただけに信じられない気持ちです。やはり帝拳というお目付け役が重要だったのでしょうかねェ」
プロボクシングのWBC世界ライト級現役王者エドウィン・バレロ(28=ベネズエラ)の衝撃的な死についてです。

入ってきた外電によると、バレロは18日(現地時間)午後、宿泊していたベネズエラ市内のホテルで夫人のジェニファーさんを殺害、逮捕された後、拘置所内で首を吊って自殺するという悲惨な事件を起こしました。

1981年12月3日生まれ。ベネズエラ西部のメリダ県出身。アマチュアで活躍し、02年7月のプロ転向後は連戦連勝、実に18連続1回KO勝利(デビュー以来の記録では世界新)を挙げる天才的な“KOマシーン”でした。

06年に日本の帝拳ジム(本田明彦会長)とプロモーション契約を結びます。01年にバイク事故を起こしたバレロはそのとき、脳内の小さな血腫を取り除く手術を受けており、それが原因で米国ではライセンスを取得できない状況に追い込まれてしまっていたのでした。

帝拳での練習ぶりは凄いものがありました。
元世界王者で同ジムの代表を務める浜田剛史氏が言いました。
「抜群の技術と速さ、打ったパンチは必ず当てる無駄のなさが、強さの原動力でした」
それを生み出すのが、パンチの大から小まで、そんなところまでと思われるほどのあらゆる場面を想定した練習の繰り返しにありました。

と同時に一歩ジムを出れば、人懐こい笑顔で愛想を絶やさず、無類の愛妻家。キュートなジェニファー夫人は2人の子供たちを日本の幼稚園に入れるなど親日家でもありました。

そんな人が何故?
死んでしまっては何もかもが闇の中です。
バレロは06年8月にWBA世界スーパーフェザー級王座を獲得、09年4月にはWBC世界ライト級王座を獲得し2度防衛して現在に至っていましたが、帝拳との契約を解除後、母国に帰ったバレロの周辺には、試合がなかなか組まれないなどの不満が蓄積していたという話も聞きました。

それが原因かどうかは分かりませんが、アルコール依存症だったとも報じられています。
何とも悲しい現役世界王者の悲劇、沈着冷静な努力家と受け止めていただけに、何故? の疑問はいまだに続いていて気持ちが晴れません。



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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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