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続「なでしこジャパン」の奇跡

街を歩くと、女性たちが皆、笑顔で胸を張っているように見えてしまいます。行きつけの飲み処(どころ)に顔を出すと、こちらも女将(おかみ)を初め、店の女のコが“どや顔”で迫ってきました。どうにも男どもは形勢不利。それも「なでしこジャパン」がやってのけた歴史的快挙のせいでしょう。

輝く金メダルを胸に7月19日午前、成田空港に戻ってきた「なでしこジャパン」勢は、直後から記者会見に、テレビ出演に・・・と一日中、引っ張りだこの様子でした。おかげでこれまではあまり知られていなかったメンバー個々の人柄、偉業達成の秘話、などが次々に明らかにされ、これは「サッカーLove」のユニークな面々が、目的を一つにして世界の強豪に立ち向かい、団結力を高めて勝ち取った“世界一”の座なのだ、とあらためて試合時の感動が沸きあがり、涙腺を緩ませました。

目的を一つに・・・その大きな要素は「To Our Friends Around The World.Thank You For Your Support」(世界中の友人たちへ 支援をありがとう)の横断幕に集約されていたと思います。

東日本大震災の被災地となった岩手県出身のDF岩清水梓選手、東電に勤務し事故発生後、サッカー部が活動休止となって悩み抜いたDF鮫島彩選手・・・。彼女たちの頑張り、決勝戦では観戦していた誰もが「もうダメだ」とあきらめただろう2度の窮地にあって、決して折れることのなかった「なでしこジャパン」の心は、被災者はもちろん、日本中の人々、いや、世界中の人々に勇気と感動を与えたのではないでしょうか。

街中に“どや顔”が並ぶ大きな影響力

「それにしても」・・・カウンターの向こう側の“どや顔”に圧倒されつつ、友人が言いました。

「この我慢、忍耐は、どう考えても昭和のものだよな。平成世代が“昭和は遠くなりにけり”などとほざいたところで日本人の心、どういうときに底力を出してくるのかは、時代が変わっても不変なんだよな、と思うよ」

確かに我慢する姿、特に女性アスリートのそれは、日本人によく似合います。それを感じたのは、先に終了したUSLPGAツアーの今季メジャー第3戦「全米女子オープン」(米コロラド州=ザ・ブロードムア東コース)での藍&美香のダブル宮里の健闘に、でした。

USGA(全米ゴルフ協会)仕様の難しいセッティングに加えて、悪天候による中断、長時間の待機、再開、日没サスペンデッド・・・の繰り返し。選手たちにとっては文字通り、生も根も尽き果てる、我慢と忍耐を強いられる72ホールとなりました。

今回の「なでしこジャパン」の快挙に対し、宮里藍は「凄い。凄すぎる。涙が止まらない」とコメントしていました。それは、自身が常に強いられる我慢と忍耐を「なでしこジャパン」の死闘に感じ、それを乗り越えてつかんだ勝利に感動を覚え、勇気づけられたからでしょう。逆境に耐えて復活した宮里ならではの感激の“涙”だったのではないかと思います。

「なでしこジャパン」の偉業は、こうしてスポーツ各界に大きな刺激を与えています。女子勢の自信、男子勢の発奮、加えて痛手を負った社会に与えた勇気と希望・・・スポーツが持つ力の大きさ、たかがスポーツ、されどスポーツ、をつくづく感じます。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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