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井岡一翔の初防衛戦に注目したい

さてプロボクシング界のこのところの話題は、8月10日に迫った“サラブレッド”井岡一翔(22=井岡)の初防衛戦です。

井岡は今年2月、王者オーレドン・シッサマーチャイ(タイ)を5回TKOに下してWBC世界ミニマム級王座を奪取しました。プロデビューから7戦目の快挙。それは辰吉丈一郎(WBC世界バンタム級王座=1991年9月)と名城信男(WBA世界スーパーフライ級王座=2006年7月)が樹立した国内最速の世界王座奪取記録となるプロデビューから8戦目を更新する新記録となりました。

この試合前まで40戦無敗(39勝1分け)の戦績、7度の防衛を誇るオーレドンに完勝した井岡でしたが、その戦いぶりに感じたことは、やはり「サラブレッドなのだなァ」ということでした。

2人の対戦への興味は、このタイトル戦がプロわずか7戦目となる井岡の勢いとオーレドンの40戦という豊富な経験が、どういう形で試合に出るのか、試合を左右するのか、ということでした。

戦前の予想は、誰もが“井岡の苦戦”を予想したことと思います。井岡がいかにWBC世界ミニマム(当時ストロー)級初代王者で2階級制覇を達成した井岡弘樹(井岡ジム会長)を叔父に持つサラブレッドであっても、アマチュアで高校6冠を達成した優れたキャリアの持ち主であっても、経験が大きなウエートを占めるボクシングの世界戦の舞台では、苦戦は免れないだろう、というのが、どう考えても常識的な見方だったからです。

やはり「蛙の子は蛙」の強さ

が、試合は、どちらが世界王者か分からないほど、井岡の冷静かつ、落ち着き払った戦いぶりが目を引きました。

2回に左フックを決めてダウンを奪い、5回は劣勢挽回のため、前進してパンチを振ってきたオーレドンの空いた腹部に左を突き刺しました。思わず見ているこちらまでが、ウウーッと痛さを感じてしまうほどの鋭いパンチ。勝負はここで決まりました。

井岡の終始、冷静な戦いぶり、そして勝負を懸けて攻め込んできた相手に対して、空いたボディーを見逃さない一瞬の攻撃は、もちろん日々の練習、訓練の賜物(たまもの)ではあったでしょうが、やはり血統の良さを感じざるを得ない、天性の才能を感じたものでした。

その衝撃から、もう6カ月が経ちました。井岡の初防衛戦、遅いね、ボチボチ・・・との声も出始めた中での正式発表(6月13日)でしたが、1位挑戦者ファン・エルナンデス(24=メキシコ)との指名試合は予想されたものの、ファンを喜ばせたのは、試合会場が東京・後楽園ホールだったことでした。

これが東都初見参。これまで「西」から流れてくるばかりだった井岡が、やっと「東」のエリアに入ってきてくれたわけです。

挑戦者のエルナンデスは、19戦18勝(13KO)1敗の戦績、高いKO率を誇っていますが、積極的に打ち合うタイプではない、との事前情報も入ってきています。やっかい、とも言われる難しい相手に対して井岡はどんな戦法で鬼門の初防衛戦に臨んでくれるのでしょうか。

ちなみに古い話ではありますが、プロデビュー9戦目(当時、最速タイ記録)でWBCが新設したストロー級の初代世界王者となった叔父の井岡弘樹(当時グリーンツダ)は、1988年(昭63)1月の初防衛戦で1位挑戦者の李敬淵(韓国)を12回TKOに下したものの、同日深夜、闘病中だった恩師のトレーナー、エディ・タウンゼント氏を亡くす悲しみに遭遇したことが今なお、私の記憶に残っています。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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