ボクサー冥利に尽きる西岡だが・・・

月曜日(8月15日)に見逃したWOWOWの「エキサイトマッチ」を再放送(8月19日=正午~)で見ることが出来ました。

プロボクシングWBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(35=帝拳)が10月1日(日本時間同2日)に米ネバダ州ラスベガスのMGMグランドホテル&カジノで行う7度目の防衛戦の相手ラファエル・マルケス(36=メキシコ)の試合を放送、それをゲストとして招かれた西岡が解説・分析するという、これは是非とも見ておきたい番組でした。

マルケスが戦った相手はエドアルド・ベセリル(メキシコ)という選手。今年7月に行った試合ということでしたが、4回に強烈な左フックでダウンを奪い、その後も5回はコーナーに追い込んで連打で攻め込み、6回開始と同時に棄権の形で試合を放棄させた(6回TKO)迫力ある攻撃は、さすがにただ者ではない印象を周囲に与えた感じでした。

兄がファン・マヌエル・マルケスの兄弟ボクサー。弟ラファエルは過去、WBC世界スーパーバンタム級、IBF&IBO世界バンタム級の2階級を制覇した実力者です。

このベセリル戦で目を見張らされたのは、例えばコーナーに追い詰めた後の体の回転で放つ風車のような連打、例えば相手が出たとき必ず倍は打ち返す攻撃、などでした。

危険すぎる挑戦者マルケス弟

ジョー小泉氏と解説を務める浜田剛史氏が、ウ~ン、と唸(うな)ります。予想以上に「好戦的」な、どちらかというと、もう「ファイタータイプ」だったことに対してでしょうか。

「攻撃的ですねェ。相手が打ってきたら必ず打ち返してきています。その瞬間につけ入るスキもあることはあるのですが・・・」

冷静さが求められる解説ではありますが、戦う西岡の姿が頭の中に浮かんでいては、さすがに浜田氏も、いつものように、そうそう落ち着いて、多くを話すというわけにはいかないようでした。

それ以上に困惑気味だったのが西岡でした。このゲスト解説の仕事そのものに対して「やりにくいですよ」を連発していましたが、実際に試合を見てさらに寡黙に・・・。最後に総合的な印象として「攻撃的なハードパンチャーでした」と言葉少なに話すのが精いっぱいとなりました。

それにしても西岡がやろうとしていることは大変なことです。ボクサーなら誰もがあこがれる世界の“聖地”ラスベガスで日本人世界チャンピオンがメーンで防衛戦を行うことなどは、ついこの間までならまず、考えることも出来なかったことでしょう。

西岡の防衛戦で印象深いのは09年5月、敵地メキシコで行ったV2戦でした。同級2位の最強挑戦者で人気者のジョニー・ゴンザレス(メキシコ)を3回、踏み込み鋭い左ストレート一発で吹っ飛ばした衝撃的なKO劇は、観客を唖然とさせ、ブーイングを封じる凄い勝利となりました。

米国では7月9日(日本時間同10日)、東のアトランティックシティ(ニュージャージー州)でWBA世界スーパーバンタム級王者・下田昭文(帝拳)が悔しい敗北を喫したばかりです。西岡が西のメッカでその分まで雪辱する勝利を挙げられるかどうか。「リングで結果を出すことが私の仕事です」と王者らしい言葉で締めくくってくれましたが、秋まではしばらく目が離せない日々が続きそうです。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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