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興毅のV2戦を見ましたが・・・

先週末に米東海岸を急襲した大型ハリケーン「アイリーン」の猛威には驚かされました。日本でも大型で強い勢力の台風12号が不気味に北上する8月31日、重い腰を上げて? 東京・日本武道館に足を運びました。プロボクシングWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(24=亀田)の2度目の防衛戦、WBA世界スーパーフライ級王座に挑戦する清水智信(30=金子)のダブル世界戦です。

気温の暑さより、台風の影響による高い湿度の蒸し暑さが不快なこの日。ただ普通に歩くだけで全身ベトベト、汗まみれになる中、東日本大震災もアイリーンも、あるいは12号も、自然の猛威の前に人々はひとたまりもありませんが、まあ、興毅がリング内で“暴風雨”と化す分には、人々に喜ばれるだろう、などと道々、つまらないことを考えながら九段に向かいました。

清水の大健闘とカサレスの調整不足で王座が入れ替わり、せっかく盛り上がった会場の雰囲気を、セミファイナルで登場した元K-1戦士アンディ・オロゴンのプロボクシング・デビュー戦が壊し、さらに興毅の試合まで休憩、何と50分! が、いかにも亀田プロモーション&TBS主催の興行“らしさ”を漂わせていました。

会場に足を運んだファンの気持ちを勝手に代弁させていただけるなら、さしずめ「興毅がスカッとしたKO劇を見せてくれるだろうから、我慢して待とうじゃないか」といったところだったでしょうが、試合が始まって中盤以降、ファンの口から出てきた言葉は「何やってんだ! もっと手ェ、出せよ!」といった不満の野次でした。

攻守に幅がない興毅のボクシング

興毅が良かったのは、まだ右の速いリードブローが出ており、3回にはカウンターの左フックでダウンを奪った序盤まで、だったでしょうか。中盤以降は、接近してパンチを叩き込む挑戦者ダビド・デラモラ(23=メキシコ)の手数に守りが先立ち、攻撃は相手の打ち終わりを狙うだけの単調なものに終始していました。

スポニチ本紙の世界戦評論は、今回は元WBA世界スーパーフライ級(当時はジュニアバンタム級)王者の飯田覚士氏にお願いしましたが、飯田氏の見方はこうでした。

〈採点は、興毅の単発ではあるがクリーンヒットとデラモラの手数をどう取るか、といったところでしょう。私は興毅のクリーンヒットを取りました。(ちなみに飯田氏の採点は、興毅の117-112でした)。興毅は守りを固めた分、手数が減りましたが、デラモラが打った後にガードががら空きになるところなどにうまくつけ込めば、展開はまた、違ったものになったと思います〉

言えることは、これは以前から指摘されていることですが、左(サウスポーの興毅なら右)は、いろいろな役割を持っており、これをうまく使うことで戦い方に幅が出てきます。それができれば、相手の攻撃に対し、ただ、ガードを固めて前進、あるいは守りに回るだけ、という少ない選択肢から脱出できるのではないでしょうか。

指摘されつつも、なかなか改善が見られない興毅の右ですが、これが固まってしまえば、王者として、いや、それより以前に興毅のボクシングの限界が、このあたりに見えてきてしまいます。

興毅のV2戦は、3人のジャッジが出した1~3点差の数字が表すように、予報の段階で、大荒れになるぞ! 要警戒! と叫ばれながら、上陸したとたんに消えてしまった、情けない台風のような感じがしました。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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