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独善的男乃着物考其ノ弐

衣替え(衣更)の季節が近付き、久々に「独善的男乃着物考」が書きたくなりました。
前回に続く第2弾「其ノ弐」のテーマは、時節柄、やはり「夏の着物」でしょうか。

夏場の和装は結構、やっかいなものです。
暑い季節に着物を涼しげに・・・などとよく言われますが、とてもとても、実際、着てみれば分かることですが、汗かきの私など、汗ばむ体とそれにまとわりつく布の不快感は、当世風に背を向けた着物好きとはいえ、もはや“ツッパリ”“やせ我慢”などの域を超えるところです。

5月は暦の上では初夏です。時候の挨拶として「晩春」「惜春」など、まだ春の名残りを表す言葉も使われますが、季節の先取りで言うなら、もはや夏に向かう感覚でしょう。

対して「着物の四季」では5月はまだ、春の延長線上にあり、裏地がついた袷(あわせ)の季節です。6月の衣替えを迎えてようやく裏地を取った単衣(ひとえ)となり、7~8月の盛夏は薄物、9月に単衣に戻り、10月は“着物の正月”とも言われ、改まった気持ちでまた、袷をスタートさせて行きます。

この「着物の四季」は、1年を24等分した旧暦の「二十四節気」に沿った行事から来ており、それを現行の新暦(太陽暦)に当てはめたことで季節感のズレが生じている、と言われています。加えて昨今の地球温暖化による異常気象下では、ときに真夏の日も差す5月に袷など・・・と、裏地のついた布を見るだけで敬遠気味となってしまいます。

従って夏の和装は臨機応変に、が正解です。5月からもう単衣、6月の晴れた日には薄物、湿度が高くてどうにも蒸し暑い日本の真夏は? そう、Tシャツに短パン! そして涼しくなる秋に向けて満を持す、というのが、私の「独善(=独りよがり)的夏の着物考」なのです。

だから・・・昨今、若い男女層に妙にブームの浴衣姿が気になります。
男のコのそれは、どう見ても自主性がなく、女のコに引っ張られているとしか思えませんが、暑い一日が終わった帰り道、前がはだけ、帯が上がり、裾も開いてしまっている姿は、どうにも暑苦しい、見苦しいの印象しかなく、着るなら着るでしっかりとした意識と知識を持ってもらいたいものですね。

では、と、ここ一番、大人の男が見本を示すなら、覚悟を決めてストイックな夏着物姿といきたいものです。
夏は縮(ちぢみ)=麻。定番の小千谷縮をまとうにしても、浴衣ふうではなく、ちゃんと襦袢の半襟をのぞかせ、紺足袋を履いて凛と装いたいものです。ダメ押しに黒の縦絽の羽織などをひっかければ、もう若者は太刀打ちできません。

盛夏の夕方、やせ我慢して“涼しげふう”を決め込むなら、背中にベッタリとならないよう汗取り用の肌着をしっかりと着けたいものです。参考までに半襦袢とステテコの組み合わせは、意外な涼をもたらしてくれます。









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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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