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待ち遠しいホルヘの復活

2年ぶりの奪還なるか! が、楽しみな一戦が近付きました。10月15日、米カリフォルニア州ロサンゼルスで行われるプロボクシングのWBC世界ライト級王座決定戦です。

王座を争うのは元WBC世界ライト級暫定王者で同級1位のアントニオ・デマルコ(25=メキシコ)と、そして・・・期待の元2階級制覇王者で同級2位のホルヘ・リナレス(26=ベネズエラ・帝拳)です。

世界のライト級戦線は、3階級制覇王者のWBC王者ウンベルト・ソト(メキシコ)が今年6月25日に地元メキシコで行ったV4戦(11回負傷判定勝ち=挑戦者・佐々木基樹)後に王座を返上しました。空位となった王座を争う形で、やっとリナレスに待ち望んだチャンスが回ってきたというわけです。

振り返ればリナレスの痛恨は2年前のこの日、09年10月10日の出来事でした。東京・国立代々木第二体育館で行われたWBA世界スーパーフェザー級王座の2度目の防衛戦です。久々の国内での試合に浮き足立ってしまったのか、リナレスは開始早々に挑戦者ファン・カルロス・サルガド(メキシコ)の連打を浴びてまさかのダウンを奪われてしまいます。立ったもののダメージは大きく1回、わずか73秒でレフェリーストップのTKO負けを喫してしまいました。

私はその日、会場にいて取材に当たっていましたが、リナレスの信じがたい敗戦のとき、会場全体がまさに凍りついたかのように静まり返り、異様な雰囲気に包まれたことを覚えています。

あの悪夢から2年のリベンジロード

この大会のメーンはWBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(帝拳)のV3戦(3回終了TKO勝ち=挑戦者イバン・エルナンデス)でしたが、スポニチ本紙の世界戦評論でおなじみの元世界王者・浜田剛史氏は、直前のリナレスの敗戦に触れて「早い回の負けで試合時間が繰り上がり、西岡が気持ちの整理をつけられるかどうかを心配した」と話すほど、リナレスの負けは想定外の出来事でした。

そんな悪夢から2年、リナレスは10年3月のベネズエラで行った再起戦を皮切りに現在まで4連勝と本来の姿を取り戻しつつあります。王座奪還に際して「ライト級」という3階級目に的を絞ったことも注目すべきことでしょう。

フェザー級(リミット57・15キロ)からスーパーフェザー級(リミット58・97キロ)へ。そして今回のライト級(リミット61・23キロ)です。リナレスの持ち味はスピード。速いジャブ、速い回転のコンビネーションは、文字通り“華麗なるファイター”の表現がピッタリ、それに甘いマスクも加わり、女性ファンをも多く引き付ける魅力の元となっています。

が、ウエートを上げるということは、パワーを必要とすることで、課題として「スピードとパワーの兼ね合い」ということが常につきまといます。それは結局、試合が終われば毎回“関係なかったね”ということになりましたが、パッキャオの階級を超えた試合にも、そのたびに一つのテーマとして指摘され続けました。

バンタム級から2階級上げたフェザー級で、長谷川穂積(真正)が、どうもしっくりこなかったことも、この兼ね合いが心身に微妙に影響を及ぼしていたかもしれない、と言われます。

といった課題を含めて10月15日(日本時間10月16日=試合の模様はWOWOWが同日午前11時5分から生中継)の成り行きが注目されるところです。リナレスには、3つ目のベルトを引っさげて日本に凱旋してもらいことは、もちろん言うまでもないことです。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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