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石井慧出撃の可能性は?

言うまでもなく、格闘技イベントの生命線は「マッチメーク」にあります。まず、イベント開催の告知があり、が、ファンは、その後に順次、発表されていく対戦カードを首を長くして待ち、オオッ! という夢対決が実現されたとき、心を躍らせます。

かつて、イベントの開催告知だけでファンが“間違いなし!”と心躍らせたのは、K-1の中量級大会「ワールドMAX」シリーズくらいのものだったかもしれません。

消滅した総合格闘技リング「PRIDE」の全盛期、運営サイドは常にマッチメークにクオリティの高さを求め、苦慮しながらもそれができたのは、やはり、選手層の厚さがあったからでした。

その意味で言えば、格闘技界に元気のない今、DREAMが主催する大みそかの格闘技イベント「元気ですか!! 大晦日!! 2011」(さいたまスーパーアリーナ)は、ファンに夢を売る対戦カードをどうつくるか、という点でイベントプロデューサーを務める笹原圭一氏は、頭を悩ませていたと思います。

そこに浮上したのが、北京五輪柔道男子100キロ超級金メダルの石井慧(24)=アイダッシュ=と旧PRIDEヘビー級王者のエメリヤーエンコ・ヒョードル(35)=ロシア=が対戦する可能性でした。

08年11月にプロ転向した石井は、約1年を要したプロデビュー戦(09年大みそか「Dynamite!!」での吉田秀彦戦=判定負け)までの間、ロシアに出向いてヒョードルの元で肉体改造、総合技術に磨きをかけるプランを公表したりするなど、人類最強男への興味をことあるごとに口にしてきました。

今回、対戦の可能性が浮上したのは、本当に「思わぬこと」がきっかけとなったようです。

石井を取り巻く三角関係

ヒョードルはこの20日、ロシアで行われたM-1グローバルの大会で勝利(ジェフ・モンソン戦=判定勝ち)し、この試合の結果を待ち、勝利を条件にオファーを出す予定だったDREAM側はさっそく、正式に交渉を開始しました。

その一方でヒョードル陣営は、対戦相手に石井の名を挙げ、それが石井の耳に入り、やるなら今しかない! と火がついたようです。笹原氏にしてみれば、まさに“ひょうたんから駒”的な、願ってもない展開、になったことと思います。

しかし・・・です。この対戦が実現するかどうかに関しては、さまざまな思惑がからんでくるものと思われます。

石井の最近は、今年4月に柔道の「全米体重別選手権」に出場するなど、グリーンカード(外国人永住権)の取得を視野に入れ、米国に貢献できる活動、方向性を模索しているようです。総合格闘家としても、一時はソデにしたUFC(UFC入りが確実視されながら戦極と契約)との復縁が、プランの中にあることは間違いないでしょう。

一方、来年2月26日に日本で「UFC144」を開催するUFCですが、以前に行ったPRIDEの買収が思惑とは違うことになったこともあり、DREAMがK-1を運営するFEG傘下にあっても、PRIDEの流れを汲んで成り立っていることを考えれば、距離を置かざるを得ないことでしょう。

つまり、石井が今後の活動を考えるとき、UFCとDREAMをハカリにかけ、どちらを選ぶかどうかの情勢が、この対戦実現には懸かっているということです。

PRIDE時代に広報を受け持つ首脳の一人だった笹原氏は、この兼ね合いを熟知していることでしょう。ファンが望むドリーム・マッチ実現のためには、また、多くの壁をも乗り越えなくてはならないことは、この世界の常です。

今後の交渉が注目されることになりました。とともにファンが大みそか、さいたまスーパーアリーナに足を向けるかどうかは、この“結果待ち”という、運営側にとっては気の抜けない、大事な出来事となりました。

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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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