日本の応援団長となった「なでしこジャパン」

毎年12月1日に発表される恒例の「ユーキャン新語・流行語大賞」で、2011年の年間大賞に「なでしこジャパン」が選ばれました。

11月10日に発表されていた候補60語は、東日本大震災や福島第一原発事故関連の言葉が多くを占め、例年とは違う今年の“重々しさ”を表していました。

そんな中、震災発生の日となった「3・11」(この言葉もトップ10に入りました)後、7月のサッカー女子W杯ドイツ大会で優勝した日本代表「なでしこジャパン」の劇的な勝利の連続は、打ちひしがれた日本を元気づける、勇気と希望を与える、という意味合いの出来事で、これを超えるものはなく、誰もがうなずく、文句なしの受賞だったといえるでしょう。

トップ10に選ばれた今年の言葉・フレーズの中で「帰宅難民」「絆」「こだまでしょうか」など5つまでが震災関連となりました。昨年の年間大賞がNHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」のヒットから、皆が素直に笑える「ゲゲゲの~」だったことからすれば、今年は震災の惨劇から立ち上がり、復興に向けて日本が一丸となる“特別の年”を象徴する重い言葉群がズラリと並んでいます。

「新語・流行語大賞」のコンセプトが“そのときどきの世相を軽妙に反映させる”ものであり、例年、それが文字通りの「流行語」として、年が明ければ既に過去のものとなってしまう、瞬間的なものだったとしても、今年のそれは、いつまでも記憶に残しておいてもらいたいものばかりだ、という意味でいつもとは違ったものになったと思います。

一過性に出来ない今年の言葉群

トップ10に入った「こだまでしょうか」は、震災直後の自粛により、公益法人ACジャパンがテレビのCMで繰り返し流した公共広告の一つですが、先に発表された今年の「ネット流行語大賞」でもやはり、ACジャパンの公共広告「あいさつの魔法」に出てくる「ポポポポ~ン」が選ばれており、それらの言葉に接するたびに、震災直後の緊張感がことあるごとに思い出されます。

それは震災直後、揺れが収まっても、いつまでも揺れているような現象がしばらくの間、続いたことを多くの方が経験したのではないかと思いますが、それと同様にいつの間にか体が反応してしまうことなのでしょう。

「なでしこジャパン」は、日本サッカー協会が一般公募により採用した女子日本代表チームの愛称です。ということで大賞受賞の対象者は「日本サッカー協会」となりました。

が、この愛称に市民権を与え、日本の救世主、復興への女神、としたのは、間違いなく人、日本代表の主将を務める沢穂希をはじめとするメンバーなのです。

今年の言葉群はすべて、流行語として一過性で終わらせてしまうものではなく、二度とこんな言葉群を主役にしない、という戒めを含めて、人々の心の中に焼き付けておいてほしいと思います。

特に大賞の「なでしこジャパン」に関しては、ロンドン五輪での主役、さらなる発展と活躍への期待が続きます。日本を元気にする原動力として、いつまでも大和撫子(やまとなでしこ)たちの元気な姿は、一時的な流行で終わらせたくないものです。



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プロフィール

佐藤 彰雄

Author:佐藤 彰雄
◆生年月日 
1944年(昭19)8月生まれ
◆出身 
神奈川県
◆プロフィール
スポーツニッポン新聞社在職中は運動部記者として大相撲、野球、ゴルフ、ボクシング、格闘技などを幅広く取材・執筆。
現在はフリーの立場でボクシングを中心に取材活動を続けている。
ゴルフのマスターズなど海外取材経験も豊富。

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